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Side.M
Aの手首についた 青黒い痣と、理子の手についていた切り傷。それを見た瞬間、流れている血が沸騰したかのように身体が熱くなった。
ーーー女に傷を付けるなんて、許せねぇ。
自分の事を棚に上げての怒りなのは百も承知だが、そう思ってしまったのだから仕方が無い。
俺は再度建物の中に入って 準備を整えると、先程の部屋まで戻って チンピラ達を煽る。
何故かわいわいと楽しそうに話していたチンピラ達は、俺の顔を見て 慌てて立ち上がり うおお！と雄叫びを上げながら追いかけて来た。
だが、扉を開けた所に引っ掛けた 俺特製足もつらせ棒により、気持ち良い程に全員がその場に転び、人の山が出来上がる。
あとは、そこにビニールシートを被せて上から殴ってしまえばやり返されることも無い。
そうして俺は、びしばしと鉄の棒でそいつらを殴っていた。
少し経ってから走ってきた 三人は、俺のやり返しを見て三者三様の反応を見せ。
伊藤は冷静にツッコミ、理子はやめて!と叫び、Aはただその光景を眺めていた。
ーーーと思っていたら、トンと柔らかく暖かい小さな塊が俺の背中にぶつかる。固まって 自分の体を見るように 下を向くと、俺のお腹には 白くて細い腕が2本回っていて。
テンパった俺は持っていた棒を離してしまい、カランカランと辺りに音が響いた。
｢ おおおおおおいA、何やってんだお前!! ｣
｢ これが一番早く三橋を止める方法かと思って ｣
｢ はぁっ!? いやっ…はぁっっ!!? ｣
思考回路が停止して何も出来なくなった俺を見たAは、抱きついていた腕をそっと離して俺から離れる。
恥ずかしくてしっかりとは見れなかったが、盗み見し 確認したAの顔も少しだけ赤く染っていたように見えた。
｢ …お、落ち着いて 三橋。理子の話を聞いて ｣
｢ き、きききき聞いてられっかよ!! 俺はこのチンピラたちをボコボコにしねぇと気がすまねぇ!! ｣
真っ赤になりながらも、テンパって落とした鉄の棒を拾いあげようとした時だった。
ごめんなさい!!と、理子の声が大きく響く。
何の事か分からず、理子に目を向けると とても申し訳なさそうに俺から視線を外して、なんなら俺に見られないようにか鞄で顔を隠していた。
｢ どういうこと、理子ちゃん ｣
｢ 実はその人達、私のとこの生徒さん達なの… ｣
｢ 生徒さん達…? ｣
恐る恐る山の方を見てみると、ブルーシートの下からは啜り泣く声が聞こえていた。
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零生(プロフ) - エイラブさん» ありがとうございます! 出来るだけ出していけるように頑張ります〜！ (2018年12月26日 0時) (
レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
エイラブ - 面白くて好きです！ 相良君と片桐君が好きなのでもっと出してほしいです！ これからも頑張ってください！ (2018年12月25日 16時) (レス) id: e30e78e61a (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - ソルトさん» 嬉しいです、ありがとうございます！出来るだけ更新怠らないようにするので、これからも読んでいただけると嬉しいです！ (2018年12月23日 16時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
ソルト - いつも読んでいます！続きが楽しみです！ (2018年12月22日 22時) (レス) id: 3945e53ccf (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - 弌さん» 神様扱い光栄です笑 これからも好きだと思って貰えるように頑張ります!ありがとうございます!. (2018年12月20日 22時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
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