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はぁ、と溜息をついていると 理子が私の手を取ってA!!と叫ぶ。
なんだいきなり、と理子を見ると 私の手をじっと見て 痣ついてるじゃない!と。
｢ 痣?…あぁ、強く握られてたからだと思う。
って、理子も手切れてるじゃん どしたの? ｣
｢ あれ?ほんとだ。…あ、もしかしてさっきの刀の… ｣
｢ おい、見せてみろ ｣
いつの間に起き上がったのか、三橋は私の手を取って 手首についた手型のような痣を確認する。そういや、力強かったもんなあの人、と握られていた時に少し痛かったのを思い出す。
理子の方は、伊藤に手を取られていた。その切り傷を見るに、プラスチックの刀のどこか繋ぎ目のような尖った部分で少し切ったのだろう。
私も理子も特に目立った怪我では無い。
私は三橋に、別に大丈夫だから、と告げるも どうやらスイッチが入ってしまったらしく 私の手を優しく離すと 中に忘れ物しちまったから取ってくる、と。
｢ あ、三橋っ… ｣
｢ 三橋くんちょっと待って! ｣
私達の声は届かず、三橋はすたすたと中に入っていく。後ろでは、あーぁ、あれマジで怒らせちゃったよ、と。
確かに、物凄いことを考えついた顔をしていた。その表情は、早川京子が攫われた時に助けに走ろうとした私を止めた時や、伊藤とヤクザ達の乱闘に身を投げて殴られそうになった私を助けた時のものに似ていて。
｢ 助けなきゃ! ｣
｢ 大丈夫大丈夫 ｣
｢ いや、大丈夫じゃないな ｣
｢ え? ｣
慌てて駆け出そうとしている理子を止めている伊藤にそう言うと、きょとんと目をぱちくりさせる。
いや、まぁ 三橋は大丈夫だろうけど、大丈夫じゃないのは生徒さん達の方だ。
｢ ちょっと助けてくる ｣
｢ えっ、ちょっとAちゃん!? ｣
｢ 待って、A。私も行く! ｣
｢ 理子ちゃんまで!? ｣
ダッシュで階段を登ると、奥の方では 生徒さん達の叫び声と、鈍い音が聞こえていて。
嫌な想像は的中、三橋の姿を見つけると 彼は、女子の身体を傷付けやがって!!と叫びながら 近くにあった鉄の棒でばしばしとビニールシートの上から 生徒さん達を殴っていた。
｢ お前も理子ちゃん殴ろうとしてたじゃねぇか! ｣
｢ うるせぇ!! Aの事も傷付けてるってのが許せねぇんだよ!! ｣
｢ 散々嫌がらせしてたくせによく言うよお前! ｣
やめて! 三橋くんやめて!!という理子の声はどうやら聞こえないようで、三橋は伊藤の言葉にだけ返事を返していた。
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零生(プロフ) - エイラブさん» ありがとうございます! 出来るだけ出していけるように頑張ります〜！ (2018年12月26日 0時) (
レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
エイラブ - 面白くて好きです！ 相良君と片桐君が好きなのでもっと出してほしいです！ これからも頑張ってください！ (2018年12月25日 16時) (レス) id: e30e78e61a (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - ソルトさん» 嬉しいです、ありがとうございます！出来るだけ更新怠らないようにするので、これからも読んでいただけると嬉しいです！ (2018年12月23日 16時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
ソルト - いつも読んでいます！続きが楽しみです！ (2018年12月22日 22時) (レス) id: 3945e53ccf (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - 弌さん» 神様扱い光栄です笑 これからも好きだと思って貰えるように頑張ります!ありがとうございます!. (2018年12月20日 22時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
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