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一時間目の授業が始まろうとしているこの時間。私は、空白の後ろの席を見つめて 溜息をつく。
( ーーーなんか、ダメだ )
このまま学校に居たところで、今日は まともに授業受けられない気がする。まぁ基本いつも受けてないんだけど。
そう思った私は、鞄を持って立ち上がる。
どうしたんすか? と不思議そうに私を見上げる佐川に、気分のらないから帰るわ、と告げた。
｢ ええ! 三橋さんも居なくて Aさんも居ないとか俺寂しいっすよ〜 ｣
｢ 伊藤が居るでしょ。それじゃ ｣
教室を出る間際、Aちゃん!?と伊藤が私を呼んでいたが 話すと確実に引き留められると 聞こえないフリをした。
先生達と鉢合わせすることもなく無事 学校を出た私は、家に帰れるはずもなく ふらふらと街をぶらつくことにした。
歩いていること、数分。
前から灰色の制服の男二人組が歩いてくる。
絡まれると面倒だ、と 端によるも 目敏く見つけてきたそいつらは、ニヤニヤとしながらこちらに近付いてきた。
｢ 姉ちゃん、どうしたの〜? 学校サボり? ｣
｢ なんか嫌なことでもあったわけ? 俺らが慰めてあげよっか ｣
｢ 結構です ｣
典型的なナンパの様な声掛けをしてきたそいつらに、冷たく返すと 一気に目の前の二人の機嫌が悪くなる。
あ? とメンチを切ってきた奴に、なんすか、と睨み返してみせると 一人の男が 私の事を見て あ…と言葉を零す。
｢ てめぇ、その髪色…軟高の女王だな? ｣
｢ 否定してもそうだって言い張るんだから、わざわざ確認なんて取らなきゃいいのに ｣
｢ ナメてんのか てめぇ!! ｣
女でも容赦しねぇぞ!! と振り下ろしてきた拳を避け、私は逃げ出す。殴り返しても良かったが、開久相手に 手出すと後々めんどくさいし。
けれど、逃げたところで諦めてくれるような奴らじゃない。待てコラ!!と叫びながら、全速力で追ってくる男達。
まともに走ってるだけじゃ勝てないと、色んな道が入り交じってる路地裏へと飛び込んだ所で 誰かと思いっきりぶつかる。
衝撃でよろめく私と裏腹に、目の前のそいつは全く微動だにしなかった。それどころか、ぶつかってきた私の背中を片手で支えてくれていた迄あって。
｢ す、すみません……あ。｣
｢ …お前、この前の ｣
見上げると、片眉を釣り上げて 私を見ている男ーーー開久のトップ、片桐智史がいた。
取り巻きも居らず、珍しく一人のそいつは 何故かもう片方の手で猫を持っていた。
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零生(プロフ) - エイラブさん» ありがとうございます! 出来るだけ出していけるように頑張ります〜！ (2018年12月26日 0時) (
レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
エイラブ - 面白くて好きです！ 相良君と片桐君が好きなのでもっと出してほしいです！ これからも頑張ってください！ (2018年12月25日 16時) (レス) id: e30e78e61a (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - ソルトさん» 嬉しいです、ありがとうございます！出来るだけ更新怠らないようにするので、これからも読んでいただけると嬉しいです！ (2018年12月23日 16時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
ソルト - いつも読んでいます！続きが楽しみです！ (2018年12月22日 22時) (レス) id: 3945e53ccf (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - 弌さん» 神様扱い光栄です笑 これからも好きだと思って貰えるように頑張ります!ありがとうございます!. (2018年12月20日 22時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
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