Christmas Party!! 6 ページ41
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用意も済み、いざ、と始まったクリスマスパーティーは あっという間に過ぎ去って行き。
成長期男子二人がいるおかげか 所狭しと並んでいた料理も粗方片付き始めた。
楽しい空間に放り込まれたおかげか、Aと京子ちゃんもだいぶ仲良くなったようで Aは京子ちゃんに今度 遊びに出掛けよう、と誘われていた。
微妙な返しをしていたAだが表情は柔らかく、嬉しいんだろうなんて簡単に予想がつく。
｢ オススメの路地裏 連れてってやるよ ｣
｢ それ絶対伊藤に見つからず私と喧嘩やりたいだけだよね ｣
｢ なっ、ちっ 違ぇよ!! あんただって喧嘩したくなる時とかあるだろうから… ｣
｢ いや私 基本向こうが殴って来ないとやり返さないし ｣
｢ 紳士かよ!! ｣
｢ 淑女ね ｣
｢ 細かいなっ ｣
Aの前では猫かぶりが取れるのか ちょこちょこ物騒な会話が繰り広げられているが、伊藤は 何も言わずニコニコと二人を眺めていた。
ーーーやっと全員の皿が空いた頃、伊藤が時計を見上げ こんな時間か…と呟く。
つられて見ると、時刻は20時前。伊藤が そろそろ帰った方がいいよね、送ってくよ と京子ちゃんに声をかけていた。
｢ 俺も帰るわ。A送ってく ｣
｢ おう。今 上着取ってくるわ ｣
すぐに三つの上着を持ってきた伊藤と、外に出る。出ていた太陽も無くなり、温度はかなり下がっていた。
中との温度差で 寒い…と縮こまっている Aに行きと同じようにぐるぐるとマフラーを巻く。
俺を見上げたAが、三橋寒くないの?と 聞いてきたが 別に、と強がった。
｢ じゃ、俺 京子ちゃん送ってくから ｣
｢ おう、じゃあな ｣
｢ 今日はありがと、伊藤。また ｣
伊藤と京子ちゃんに緩く手を振って別れを告げたAが 先に歩いていた俺の隣に並ぶ。
それを確認して、ちらりと Aに目をやってから どっか行きてぇとこあるか、と問うた。
｢ うーん… ｣
｢ ねぇなら帰るけど ｣
｢ 別にそれでもいいけどさ ｣
嘘だ。俺もそのまま帰る気は無かったし、
きっと言葉を返してきたAも 同じ気持ちだったように思う。
その証拠に、俺らは何も言わずとも 家とは逆方向、街の方へと足を向けていた。
｢ そういえば、この先にクリスマスツリーがあるんだよね ｣
｢ ほーん、じゃ、それ見て帰るか ｣
｢ うん ｣
寒いのかマフラーに顔を埋めたAは、どこか嬉しそうに見えた。
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零生(プロフ) - エイラブさん» ありがとうございます! 出来るだけ出していけるように頑張ります〜！ (2018年12月26日 0時) (
レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
エイラブ - 面白くて好きです！ 相良君と片桐君が好きなのでもっと出してほしいです！ これからも頑張ってください！ (2018年12月25日 16時) (レス) id: e30e78e61a (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - ソルトさん» 嬉しいです、ありがとうございます！出来るだけ更新怠らないようにするので、これからも読んでいただけると嬉しいです！ (2018年12月23日 16時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
ソルト - いつも読んでいます！続きが楽しみです！ (2018年12月22日 22時) (レス) id: 3945e53ccf (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - 弌さん» 神様扱い光栄です笑 これからも好きだと思って貰えるように頑張ります!ありがとうございます!. (2018年12月20日 22時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
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