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Side.M
サボるタイミングを逃して、授業を聞いている俺は 珍しくまともに教科書を開いていた。
ーーーというのも、早弁は理子に散々 ダメだからね!!と釘を刺された挙句、俺の暇を潰してくれるAもいつの間にか何処かに行ってしまっていて。
伊藤も居ねぇし、佐川も 机に突っ伏してすやすやと眠っている。完璧に詰みだ。やることが何も無い。ということで、授業を聞く他なかったのだ。
( ーーっつーか、Aと伊藤はどこいったんだよ )
俺とAが二人で抜け出すならまだしも、伊藤とAが二人で抜け出すなんて珍しい。
確かによく三人でつるんでいるから仲は良いが、あの二人を仲良くさせたのは確実に俺だろう。それをあいつら、俺抜きで仲良くしやがって。
きっとAの事だし、屋上に居るのだろう。
というか、この学校で人目につかずゆっくりサボれる場所なんか屋上程度だ。
そこで二人何を話してるかは知らねーが、仲良く楽しげに笑ってる二人を想像するのは とてもむしゃくしゃした。
｢ チッ、別に関係ねーのになんでこんな… ｣
｢ おっ、どうした三橋 質問か? ｣
｢ 先生 ｣
いつの間にか 俺の目の前まで来ていた椋木が 俺の呟きを拾って、俺を見つめて立ち止まる。
俺はむしゃくしゃは口に出した方が減るだろう、と 実はね、と。
｢ 俺の仲良い友達二人が俺をハブにしてめちゃくちゃ仲良くしてんすよ ｣
｢ それは悲しいやつだ、わかる、先生わかるぞ ｣
｢ っつーかそいつだけじゃなくても腹立つな… ｣
｢ ん?んん、一気に話とんだね むっくんにもわかるように話して欲しいなお願い ｣
｢ あのさ、先生。ある奴が俺より仲良い奴作るのが嫌なのって、どういう感情かな? ｣
椋木のノリに合わせて 話してみると、ノリノリになった椋木は 嬉しそうにうんそれはね、先生答えられるよ答え知ってるよ、と。
｢ それはズバリ、恋だね ｣
｢ ……恋 ｣
｢ そう。俺もね、山口先生…あっ、言っちゃった。いや、あのね、そういう人居るんだ 俺以外の違う人と話してると嫌って人 ｣
｢ 山口先生がそうなんだ… ｣
｢ 何故バレた!? ｣
いや今言ってたし、というのは口に出さず、ま、まぁあれだよね と慌てて落ち着きを取り戻した椋木の言葉に耳を傾けた。
｢ それはね三橋、その人に恋をしていて 今三橋がしてるのは嫉妬だよ ｣
｢ 嫉妬… ｣
椋木のその話がちょうど終わったところで、チャイムが鳴った。
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零生(プロフ) - エイラブさん» ありがとうございます! 出来るだけ出していけるように頑張ります〜！ (2018年12月26日 0時) (
レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
エイラブ - 面白くて好きです！ 相良君と片桐君が好きなのでもっと出してほしいです！ これからも頑張ってください！ (2018年12月25日 16時) (レス) id: e30e78e61a (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - ソルトさん» 嬉しいです、ありがとうございます！出来るだけ更新怠らないようにするので、これからも読んでいただけると嬉しいです！ (2018年12月23日 16時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
ソルト - いつも読んでいます！続きが楽しみです！ (2018年12月22日 22時) (レス) id: 3945e53ccf (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - 弌さん» 神様扱い光栄です笑 これからも好きだと思って貰えるように頑張ります!ありがとうございます!. (2018年12月20日 22時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
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