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Side.you
付き合うとか恋を教えてやるとか、とんでもないことを言い出した伊藤だったが、何も特別なことをする訳でもなく、ただただ私は伊藤と早川京子の出会いから最近のことまでこと細かく語られていた。
｢ でねでねっ、昨日 Aちゃん達を追ってた三橋の後をついてった時に京ちゃんに会って、｣
｢ うん ｣
｢ 実は、京ちゃん演劇部だったらしくて演技の練習してたんだよ!! 魔女っ子京子ちゃんって演目やることにしたらしくて、今度魔法かけられに行くんだ ｣
｢ へー ｣
｢ こう、ぴろりろりーんって ｣
｢ …それをやるの? ｣
｢ そう! ｣
｢ 早川京子が? ｣
｢ そう!! ｣
想像も出来ないその姿に言葉を失う。
伊藤は デレッデレの笑顔で すっごいピッタリだよね〜!!と。正直 伊藤と出会う前の早川京子の噂を聞いている私にはピッタリ当てはまることは無いが、まぁ、可愛いしなぁ。
｢ …なんか、伊藤と早川京子のカップルってすごいね ｣
｢ そうかな、へへっ ｣
｢ そんな好きな子いるのに私と付き合うとか言ってたの? ｣
｢ うっ… ｣
｢ 早川京子に言ってもいい? ｣
｢ だめ!!絶対だめ!! ｣
｢ 嘘だよ ｣
そういうと安心したようにほっと息をつく伊藤。結局 伊藤の話が終わっても、恋が何たるかなんてさっぱりだったけど、話を聞いて落ち着くことが出来たから良しとした。
それに、デレデレしてる伊藤、面白かったし。
｢ ……ん? ｣
｢ どうしたの? ｣
｢ …三橋が誰かにデレデレしてるのは嫌なのに、伊藤はいいんだなぁと思って ｣
｢ え、それって… ｣
｢ 変なの。私、別に伊藤が嫌いとかじゃないのに ｣
むしろ、友達として良くしてくれてるのは 三橋よりも伊藤だろう。こうして気にかけて声を掛けてきてくれるのは、いつも彼だ。
…まぁ、一大事の時に 駆け付けてくれるのは、考えてみれば三橋の方ではあるけど。
なんかそれも、三橋が言ってた ヒーローは遅れてやってくる方がかっこよくてモテる、と言っていたそれに 当てはまってる気がしてなんだか腹が立って素直に認められない。
うーん、と首を傾げていると 伊藤がおかしそうに私を見てクスクスと笑っている。
なんだよ、と 問うてみると 伊藤は優しい表情で首を振った。
｢ そこまで分かってんのに、自分の気持ちに気付かねぇAちゃんもなかなかだな ｣
｢ は、はぁ? 伊藤がちゃんと教えないのが悪い ｣
｢ えぇ、俺のせいかよ ｣
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零生(プロフ) - エイラブさん» ありがとうございます! 出来るだけ出していけるように頑張ります〜！ (2018年12月26日 0時) (
レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
エイラブ - 面白くて好きです！ 相良君と片桐君が好きなのでもっと出してほしいです！ これからも頑張ってください！ (2018年12月25日 16時) (レス) id: e30e78e61a (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - ソルトさん» 嬉しいです、ありがとうございます！出来るだけ更新怠らないようにするので、これからも読んでいただけると嬉しいです！ (2018年12月23日 16時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
ソルト - いつも読んでいます！続きが楽しみです！ (2018年12月22日 22時) (レス) id: 3945e53ccf (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - 弌さん» 神様扱い光栄です笑 これからも好きだと思って貰えるように頑張ります!ありがとうございます!. (2018年12月20日 22時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
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