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Side.you
｢ ほんとにありがとね、A ｣
｢ お礼なら三橋と伊藤に言って ｣
｢ ふふ、そうね ｣
試合終了後。無事、道場を守り抜いた私達は 道着から制服、理子は部屋着へと着替えていた。二人きりの更衣室で、私達の声だけが響く。
理子は慣れているのか 早々と部屋着に着替え終わると、未だ着替え終わってない私を待ちながら なんてことも無い話をぽんぽんとしてくれる。
｢ そういや、お腹すかない? うちで夜ご飯食べてけば? ｣
｢ ううん、さすがにお父さんも疲れてるだろうし今日はやめとく。それに、三橋家に送ってかなきゃだし ｣
｢ Aが送ってくの? ｣
｢ あいつ、頭 ぶつけてたでしょ。結構な勢いだったし脳震盪とか起こしたら… ｣
そう言うと、くすくすと笑う理子。
その笑顔の理由が見えなくて、なに、と問えば ふるふると首を振られて黙られてしまう。
…なんなんだよ、一体。
着替え終わったところで、もう一度 結局何だったの、と聞いてみれば 理子はうーん、と考え込んでから Aさ、と。
｢ 三橋くんのこと、好き? ｣
｢ まぁ好きだけど ｣
｢ えっ!! ｣
｢ え…別に伊藤も好きだし、理子だって好きだよ ｣
｢ あぁ…そういう ｣
私の答えに安心したように息をついた理子は、実はね、と恥ずかしそうにもじもじと胸の前で手を組む。
そんな理子を見ながら、次の言葉を待っていると意を決した様に彼女は私を見上げた。
｢ …実は、私 三橋くんこと好きになっちゃった ｣
｢ へぇ、いいんじゃない? ｣
｢ Aの言ってる好き、とは違うのよ。恋愛感情の…好き ｣
｢ ……えっ ｣
言っちゃったー!! と恥ずかしそうに顔を隠す理子の耳は真っ赤で、確かに嘘をついているようには見えない。
というより理子は、よっぽどの理由がない限り嘘なんてつく子じゃないから、今の言葉だって本当の事なんだって、わかる。
確かに、理子にとっては かっこよかったろう。
無駄な喧嘩はしない、と帰っていった彼が 戻ってきて危険だからって自分と代わって尚且つ勝ってくれた。
好きになったって、おかしくない。
｢ …いいと思う、応援するよ。
三橋、理子のこと可愛いとか言ってたし、今日のだって理子が心配で代わったんだよ。絶対両想いになれるって ｣
｢ もう、気が早いよ ｣
ぺし、と軽く叩かれたそれは 何故かすごく重く感じた。
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零生(プロフ) - エイラブさん» ありがとうございます! 出来るだけ出していけるように頑張ります〜！ (2018年12月26日 0時) (
レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
エイラブ - 面白くて好きです！ 相良君と片桐君が好きなのでもっと出してほしいです！ これからも頑張ってください！ (2018年12月25日 16時) (レス) id: e30e78e61a (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - ソルトさん» 嬉しいです、ありがとうございます！出来るだけ更新怠らないようにするので、これからも読んでいただけると嬉しいです！ (2018年12月23日 16時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
ソルト - いつも読んでいます！続きが楽しみです！ (2018年12月22日 22時) (レス) id: 3945e53ccf (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - 弌さん» 神様扱い光栄です笑 これからも好きだと思って貰えるように頑張ります!ありがとうございます!. (2018年12月20日 22時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
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