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ちょっと二人とも、これは喧嘩じゃなくて武道なんだから適当なこと言わないで!! という理子からのお叱りを受け、ごめん、と押し黙る。
三橋は納得いかないのか、理子に勝てばいいんです勝てばーと言い返していた。
｢ だから武道はそういうものじゃないの!! ｣
｢ あんな奴にどうこう言ってる場合じゃありませんー、気絶でもなんでもしちまえばこっちの勝ちですー ｣
｢ そういうことにはいきませんー ｣
｢ いきますー、試合に出ねぇ奴は黙っててくださいー ｣
｢ 別に私だって出たくなくて出ない訳じゃないですー ｣
｢ ちょっと、二人とも… ｣
｢ うるっせぇぞ お前ら ｣
呆れた様に呟いた伊藤に ごめん、と意を込めて目をやると 後ろから悪い笑みを浮かべた岸本が手を振り上げていて。
伊藤、後ろ!!と叫んだ時にはもう遅く、その場にピシャッと血飛沫が舞った。
ーーー伊藤の瞼が、切れたのだ。
｢ っあいつ…!! ｣
｢ A、ダメっ ｣
やってやったぜ、と言わんばかりに声を上げて笑っているあの男が気に食わなくて無意識に場内に飛び込もうとしていた所を理子に止められる。
チッと舌打ちを零してその場に腰を下ろそうとした時だった。三橋がゆっくり立ち上がって 俺が行く、と三橋が岸本の方へと走って行った。
谷川と理子の制止の声も虚しく、場内に飛び込んだ三橋は理子のお父さんをも投げ飛ばし そして、向こう側の師範を飛び越えようと、ジャンプし。
｢ ぐえっ ｣
｢ …は? ｣
｢ …なにしてんだ、お前 ｣
天井に頭をぶつけて、気絶した。
脅威のジャンプ力である…じゃなくて。
本当に、かっこよく決まらないやつである。
私は はぁ…と一つため息をついて 意識を失った三橋に駆け寄り。三橋、と声を掛けながら肩を叩く。けれど、彼はうんともすんとも言わなかった。
場内にはまだ審判をしている理子のお父さんに相手の師範、私や三橋も居るのにも関わらず スイッチの入ってしまった二人は絶えず殴り合いを続けていて。
けれど、どう見ても 伊藤はこのまま試合を続けられる状況じゃない。三橋もこの状態だし、谷川が出た所ですぐに負けてしまうだけだろう。
( ーーー三橋の代わりに、私が出る、しか… )
そう考えて、とんとんと叩いていた手を三橋からそっと離して 殴られている伊藤の方へと向かった。
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零生(プロフ) - エイラブさん» ありがとうございます! 出来るだけ出していけるように頑張ります〜！ (2018年12月26日 0時) (
レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
エイラブ - 面白くて好きです！ 相良君と片桐君が好きなのでもっと出してほしいです！ これからも頑張ってください！ (2018年12月25日 16時) (レス) id: e30e78e61a (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - ソルトさん» 嬉しいです、ありがとうございます！出来るだけ更新怠らないようにするので、これからも読んでいただけると嬉しいです！ (2018年12月23日 16時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
ソルト - いつも読んでいます！続きが楽しみです！ (2018年12月22日 22時) (レス) id: 3945e53ccf (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - 弌さん» 神様扱い光栄です笑 これからも好きだと思って貰えるように頑張ります!ありがとうございます!. (2018年12月20日 22時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
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