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Side.you
｢ …あれ、伊藤もいる ｣
｢ 伊藤くん? ｣
ちらりとバレない程度に後ろを窺うと、慌てて隠れた金髪パーマと、その後ろには電柱に隠れようとして隠れきれていないツンツン頭が目に入る。
隣を歩く理子は、伊藤くんって 三橋くんと一緒に転校してきたツンツン頭の男の子ね!と伊藤を思い出しているようだった。
｢ どうせだし伊藤くんにも来てもらいたいな。伊藤くんも強いんでしょ? ｣
｢ 防御力がすんごい高い ｣
｢ 防御力? ｣
伊藤は、木材で何発か殴られていたのに立っていられた過去がある。攻撃に関しては三橋よりも手を出しているイメージが少ないから情報が少ないが、防御に関しては最強だろう。
ーーーと、伊藤について理子と話していると、会話が途切れた所で しょぼーんと肩を落とす理子。
いきなりの事で 慌てて どうしたの!? と問うと、やっぱり悪いなぁ、と思って、なんて。
｢ A、伊藤くんとも三橋くんとも仲良いのに こんな風に騙すような事に手伝ってもらっちゃって… ｣
｢ 道場の為なんでしょ、いいって別に。｣
そうなのだ。今、三橋と伊藤に追われてると気付きながらもこうして理子と歩いているかと言うと、道場を守るための強い奴らを集める、という作戦を実行しているからであって。
昨日、理子が三橋に喧嘩を売ってきた時点で作戦は始まっているのだ。
まぁ、私と理子が本当に怒るのは想定外の事だったけれど、こうして三橋が追ってきてるのだし 終わり良ければ全て良し、である。
｢ でも、三橋くんって単純なんだね。
あんな喧嘩の売り方で腹立ててついてきてくれるなんて ｣
｢ まぁ…馬鹿だからね、あいつ ｣
そもそも あんなついてき方で、バレてないと思ってるのも馬鹿である。もう一度ちらりと視線をやると、鞄で自分の身を隠しながら 少し遠くを物陰に隠れる事無く歩いている三橋が目に入る。
｢ …馬鹿すぎて心配になるけど。本当にあんな奴らの力も必要? ｣
｢ 念には念をって言うでしょ、あ、A!こっち ｣
｢ はいはい ｣
理子の指示により、人気のない道へと入っていく。三橋もどうやら見失わずに私達についてこれているようで一安心だ。
途中、成蘭の早川京子と川崎明美が他校の女子と殴り合いをしていたが 見なかったことにして足を進めた。
｢ さっきの子達、平気かしら? ｣
｢ …まぁ、後ろに伊藤もいるし平気じゃないかな ｣
｢ ？ ｣
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零生(プロフ) - エイラブさん» ありがとうございます! 出来るだけ出していけるように頑張ります〜！ (2018年12月26日 0時) (
レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
エイラブ - 面白くて好きです！ 相良君と片桐君が好きなのでもっと出してほしいです！ これからも頑張ってください！ (2018年12月25日 16時) (レス) id: e30e78e61a (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - ソルトさん» 嬉しいです、ありがとうございます！出来るだけ更新怠らないようにするので、これからも読んでいただけると嬉しいです！ (2018年12月23日 16時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
ソルト - いつも読んでいます！続きが楽しみです！ (2018年12月22日 22時) (レス) id: 3945e53ccf (このIDを非表示/違反報告)
零生(プロフ) - 弌さん» 神様扱い光栄です笑 これからも好きだと思って貰えるように頑張ります!ありがとうございます!. (2018年12月20日 22時) (レス) id: c45c7990b9 (このIDを非表示/違反報告)
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