球団職員に花束を。その3

＊119 君に胸きゅん ページ37

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キュンキュン



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｢きっみーにーむーねきゅーん、ばーん｣

4｢うわぁ、やられた｣

｢おかえりなさいきゅんさん！｣

4｢Aちゃんの"秋の特別リハビリメニュー"のお陰で戻ってこれました。ありがとう！｣

｢やだ、そんなことないです…！｣


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嬉しそうににこにこ笑うきゅんさん(谷口雄也さん)
私の肩をぽんぽんと叩く大きな手と穏やかな声に
胸がじわじわと熱くなる


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長いリハビリ期間と二軍での生活を経て
ようやく札幌ドームに戻ってきたきゅんさん
その苦労はきっと計り知れないもので


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『リハビリ中でも出来ることはある』と
野球以外の活動も積極的に行ってきたきゅんさんは
すごく辛かったはずなのに
決して表情に出さず、いつも笑顔で乗り越えて


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｢すごいなぁきゅんさんは｣

4｢ううん、皆のおかげ｣

｢謙遜し過ぎですきゅんさん｣

4｢だーかーら、そんなことありませーん｣

｢でもそんなきゅんさんが好きです｣

4｢ん？｣

｢やっぱ今日も可愛いです、私の癒し｣

4｢…んん？｣

｢ってな訳で｣

4｢う、うん。なに？｣

｢ハグしていいですか｣

4｢わぁ〜、大胆だねAちゃん｣

｢きゅんさんは私の大天使なので｣

4｢それ喜んでいいやつ？(笑)
でもAちゃんならいいよ、おいで｣

｢わーい胸きゅん補給！｣


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本人は可愛いとか剛力○芽に似てるって言われるの
あんまり…って思ってるらしいけど
でもごめんなさい、きゅんさんどうしても可愛い


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きゅんさんが『しょうがないなぁもう』って顔で
私に向かって両手を広げてくれるから
もうそれさえも可愛くって！
お花畑を歩くみたいにきゅんさんの腕の中へ…！


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｢んへへ、きゅんさん満タンだぁ｣

4｢そっか良かった、じゃあお礼にラーメンね｣

｢えっ…｣

4｢えっそんな顔する？奢りなんて冗談だよ｣

｢きゅんさん可愛い…喜んで！｣

4｢あれっ、まさかのそっちだったか｣


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んふふ、てろって舌を出すきゅんさんも癒し
なんて、夢中でメロメロになっていたら
いきなり首根っこをぎゅっと掴まれた…誰よもう


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｢んもう、何ですか卓さん｣

9｢雄也に癒されすぎ｣

4｢卓さん僕は全然大丈夫です｣

9｢宮さん不機嫌だったの知っとる？
『あいつのアイドル俺だけやなかったんか！』って｣

｢きゅんさんは天使で宮さまはラブユーフォーエバーですもん｣

4｢それ宮さんに怒られない？大丈夫？｣


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誰がなんと言おうと
きゅんさんとは、Aの天使である


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