球団職員に花束を。その3

＊107 新婚気分？ ページ23

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｢遥輝くんIK○Aとか来るんだ｣

7｢何それどういう意味や〜｣

｢遥輝くんならアメリカの高級家具店のカタログ見漁るんだろうなって…｣

7｢俺をどこぞの大富豪だと思っとるん｣



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そーいうとこつくづくアホやなって
遥輝くんはくしゃっと笑った
"遥輝くん服とか全部高いんだもん"って言おうとしたけど…この笑顔に免じて黙っておこっと


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午前練の後に遥輝くんと来たのは、それはそれは大きいIK○A。
何でも『家具ボロボロになってきたから買い替えたい』らしく、私もお付き合いしてる訳です


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｢私このサンプル全部買い揃えて家に運びたい｣

7｢A好きそうやんええなぁ｣

｢でも運ぶの面倒だからもはやここに住みたい…｣

7｢んじゃ置いてくで〜ばいばーい｣

｢Σ やだ待って遥輝くん、！｣


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慌てて座っていた椅子から飛び降りて
自分でも意識せずに…気づいたら遥輝くんの背中に抱き着いてた。んん？あれれ？


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7｢お？お？｣

｢…｣

7｢どうしたAちゃ〜ん｣

｢…ごめん遥輝くん｣

7｢そんなに俺のこと好きなん？｣

｢……違います｣

7｢はは、大丈夫やって置いてったりせぇへんから｣


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そーっとその背中から離れて顔を上げれば
にやにや、にやにや
完璧私で楽しんでる顔の遥輝くん
素直やないな〜〜ってわざと不機嫌そうに言うのも
いたずら好きな遥輝くんの癖


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7｢周りのお客さんめっちゃ見てたで｣

｢遥輝くん穴掘って。埋まりたい…｣

7｢えーやん、ラブラブやもん｣


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なー？って、顔を覗き込んでくるの、ほんとにずるいからやめてよもう…
って言葉にしようとしたけど、どうしようもなくなって、何も言えなくなっちゃって。
代わりに遥輝くんの背中をぺしっと叩いた。
原因作ったの私なんだけど。


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『あ！さっきぎゅーってしてたお姉さん！』

｢……｣


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隣でにたにた顔をする遥輝くんを見ないふりして
私を指さす少年に『しー！』って人差し指を立てる


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｢遥輝くん、このベッドは？｣

7｢おぉ、Aセンスええやん｣

｢遥輝くんぽいなって。あ、でも少し小さい？｣

7｢あー…確かにもうちょい広い方がええな｣

｢…これ大将が乗ったら骨組み折れそう｣

7｢大将に怒られるで(笑)…まぁそれもあるけど｣

｢けど？｣

7｢A泊まりに来るもん。…な？｣

｢んもう、遥輝くん変態！｣


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結果、遥輝くんが購入したのはダブルベッドでした


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(つ、疲れた…！)

7(届くのが楽しみや〜)


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