球団職員に花束を。その3

＊101 花束ちゃん争奪戦(side松本) ページ17

side◎松本剛
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いざ、勝負！



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…って皆が熱くなってるのを眺める僕


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「こんばんは…暑っ」

12「A、お疲れ」

「剛くんこの熱気は何事…？」

12「そうだ、これはね」


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チームの忘年会が開催されて
広報の仕事があったAは遅れて合流した
隅でお茶を飲んでいた僕、Aは不思議そうな顔


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25「お、A来たやん」

6「んじゃ始めるか〜」


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「「A争奪戦！！」」


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「…ん？剛くんどういうこと？」

12「えっと、それがね」


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びっくりして、きょとん顔のA
状況把握できてないのも無理はないね
だって、Aがいない時に事は始まったんだから


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12「A、自主トレどこに同行しよっかなって言ってたよね？」

「うん、言った言った」

12「それで、みんながAを同行させたくてA争奪戦が始まった…ってわけ」

「え〜…びっくりぽんだ」


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そう、Aが前に言った言葉からそれは始まった
初めての自主トレは内海さんの所へ行く予定だったみたいだけど…


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『日ハムの子の自主トレ行ってあげて！』
って内海さんに言ってもらったそうで
Aは残念がってて、それで今オフをどうしようか迷ってた


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『内海センセに色々教えてもらう予定だったのにな〜』


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「…ってそれ私がいない時にやる？」

12「はは、そうだね。盛り上がってるね」


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呆れ顔で男達の塊を見つめてるA
でも、宮さんが争奪戦に参加してるのを見つけて
嬉しいみたい…にやにやしてる


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「宮さまのところだったら、宮さまとずっと一緒なのかぁ。いいなぁ…えへへ」

12「A、顔溶けそうだよ」

「あれ？そういや剛くんは参加してないね」

12「僕、こんちゃんと一緒だからね」


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7「じゃあやりましょ〜」

「「じゃーんけーんぽん！！」」


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ファイターズの選手のほとんどが参加してる
『A争奪戦』が、ついに本開幕
争奪戦の覇者は一体誰になったのか……？


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8「わ、勝った！！」

6「マジかこんちゃんかぁ」

5「こんちゃんお姫ちゃんじゃんけん勝率高くない？」

4「Aちゃん初自主トレ頑張ってね〜」


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「こんちゃんチームか、よろしくね〜」

8「メンツいっぱいいるから頼むなA」

「ん、頑張る」


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まさかのこんちゃんチーム…つまり、僕と同じ
嬉しいって思いを、顔に出さないように
心の中で喜んだ


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(よろしくね剛くん！)

12(心臓持つかな…)


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