球団職員に花束を。

□.8 大好きなブルペン ページ9

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「あ」

30「おっ」

「宮國さん」

30「Aちゃん」



首にタオルをかけて、汗を拭いていた人。

私を見つけるなり、にっこり笑って駆け寄ってきてくれた。

宮國椋丞さん。

私を溺愛してくれる人。

妹のように、可愛がってくれた人。



30「あー会いたかった」

「会うなりバックハグしてくるのは変わらないですね」

30「1ヶ月ちょいじゃ変わりませんよー」



そう。宮國さんの必殺技・バックハグ。

私に会うなり、その技は発動されまして。

今現在も、宮國ハグの洗礼を受けてます。




15「お、出た出た椋丞の必殺バックハグ」

「たくいちさん…ﾀｽｹﾃ…」

15「明日で最後なんだし、思う存分椋丞の愛受け取ってあげてよ」

「あ、愛…あい…」

30「やーもうほんとなんで行っちゃうのAちゃん。北海道なんて遠いとこ行っちゃいけません。兄ちゃんが許しません」

15「ファイターズ許すまじだなぁ」

「ファイターズさんは悪くないですよ…多分。
てか、宮國さん重たい…」


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28「あ、Aさん」

40「宮國さん、また…」

41「A、お疲れ」

「ちょっとそこの若手3人。見てないで助けてよ」

「「「それは無理です」」」



15「畠 谷岡 中川 に全力で拒否られる球団職員…ぷぷぷ」

30「あーAちゃんあったかい」

「ちょっとちょっと、ふたりとも、」



こんな感じで、ブルペンはいつも賑やか。

戸根さんがいれば、もうちょい賑やかなんだけど。
今日は不在みたい。



30「Aちゃん、戸根とは和解したの？」

「和解したも何も、喧嘩してませんよ」

15「冷戦ってやつ？」

「一方的に私がおこなんです」


.



…あ、そうだ。

もういっそのこと、みんなで北海道に行きましょうよ

そうすれば楽しい。寂しくないよ。


…なんてね。



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10「AちゃんAちゃん」

「はいはい、阿部さん」

10「明日、送ってってあげるよ。いつもの飯屋まで」

「ホントですか？やったあ。さすが阿部さん」

10(…可愛いなぁ)

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