球団職員に花束を。

□.4 亀さんと慎吾 ページ5

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(これで、よし)


巨人軍はみんな、東京に戻った。

東京ドームの私の机は既に片付け終わり、今日はジャイアンツ球場で引越し準備を終えた。

荷物を片付けるのは、案外楽で。

まあ、１年目だったし。こんなものか。


「Aちゃん元気でね〜」

「ありがとうございます。勤務期間は明日までなんですけど…」


球団職員の仲間…と言っても全員先輩…も私との別れを惜しんでくれて。

「ささやかだけど」って、小さな花束をくれた。

色紙まで用意してくれてて、どうやら私が異動するのを知っていたっぽい。


(…もやもやが残るのは、なぜ？)


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49「あれ、ファイターズの球団職員さん」

「今日と明日はまだジャイアンツの職員ですー」

9「よ、Aちゃんお疲れ！」

「亀さん…！！！」

49「引越しの準備は出来たん？」

「うん、家に着いてから即家具とか片付けて送ってもらった」

9「寂しくなるなぁ…な？慎吾」

49「いやいや、あほの世話せんでよくなりますし」

「誰よあほって」

49「お前しかおらんやろ」

9「Aちゃんは誰と結ばれるんだろうねぇ…」

「なんで亀さんそこでしみじみするんですか」


二人でキャッチボールをしていた、慎吾と亀さん。

おいデリケート、久々に会うってのになんだあほとは。
亀さんを見習え。かっこいい上に優しいのよ。


9「慎吾とか陽とか、光夫とかにファイターズのこと聞けばいいよAちゃん」

49「サネさんもおるしな」

「そうだ…ぱんだのさねさん…！」

つい最近お別れしたと思ったら、また一緒かあ。
サネさん、これも何かの縁ですね。


49「Aのお別れ会は明日ですよね？」

9「うん、いつもの飯屋でやるって」

「なんか私のために申し訳ないです…でへへ」

49「おいヨダレたらすな。食い意地張ってんの丸わかりやで」

9「素直なところもAちゃんの良さだなぁ」

「私の分は智之くんが全額負担してくれるので、思う存分食べれそうです」

9「智之、こればかりはドンマイ…」


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19「ぶしゅん！…悪寒か？」


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49「ピッチャー陣がAに会いたがっとったで」

「明日で最後だし、会いに行くつもりだよ。」

9「あとAちゃん」

「なんですか？」

9「田口と誠司は、侍の召集かかってるから、送別会来れないらしいよ」

「嘘…ジーザス…」


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□.5 侍と電話→←□.3 いつも通り

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