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由伸の胸で子どものように泣き腫らしたあと
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「ゆっくり休めよ」という言葉を残して
由伸は帰ってしまった
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その背中をぼんやり眺めて確かに分かったのは
もう私たちが身体を重ねることは無いってこと
由伸との関係を終わらせる覚悟を
する時が来たってこと
ちゃんと言葉にしなきゃいけないってこと
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「……あーあ、」
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夜風が鼻にツンと来て、また泣きそうになる
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好きなのに
高校時代からずっと好きだったのに
下手くそだなぁ、不器用だなぁ
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セのフレンドに自らなりに行くなんて
付き合うことの可能性を自ら潰しにいったようなもの
彼の片想いを利用して
私がもっと近付きたかっただけだ
近くで、綺麗なまま由伸の近くにいることが出来たら
いつかは私の方に振り向いてくれるなんて
そんなことも、あったかも知れないのに
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「……相手は美麗さんだよ、」
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いや、そんなの都合いいか
叶わないに、決まってるよ
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「ばかは、私だ……」
「誰がばかだって？」
「うっわ、！…びっくりしたいつのまに」
「あーあってため息ついた辺りからいたよ」
「もーほんと、びっくりさせないでよ尚輝くん…」
「はは、ごめんて」
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今日も今日とてお隣からひょっこり顔を出した尚輝くんに
腰を抜かしそうになって焦った
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「心臓止まるかと思った」
「死因が俺は困るな」
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「Aちゃん、」
「んー…」
「人に話せば楽になるかもよ？」
「話していいの？」
「どれだけ長くなってもいいよ」
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ね、って優しく首を傾ける尚輝くんに甘えて
全部を話した
名前は伏せたけど
由伸に高校の時に助けてもらってからずっと好きなこと
彼には大学時代から片想いしてた人がいたこと
その片想い相手にはすごく可愛がってもらってたことや
由伸とは時折身体を重ねる関係に持ち込んでしまったことも
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「私の上司の女の人…彼の片想いの人ね
ずっとずっと好きな人がいるみたいなんだけど
彼と彼女がキスしてるの、見ちゃって
これはもう、めでたく両想いになったのかなー…って」
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大好きな2人が幸せなことは私も嬉しいけど
私の気持ちはどこへ行くんだろう
呪縛霊みたいにさまよい続けるんだろうか
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「呪縛霊か……」
「響き良くないよね」
「じゃあ俺も、ずっと呪縛霊でいるようなものかもなぁ」
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俺の話も、していい？って
少し遠慮がちに、尚輝くんは問いかけた
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凛(プロフ) - を。さん» を。さんありがとうございます（ ; ; ）全員報われて幸せにしたいところです私も、、！この先の展開も是非お楽しみくださるととっても嬉しいです◎ (12月1日 14時) (
レス) id: 0a834158c2 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - あさん» いつもありがとうございます＾＾ (12月1日 9時) (レス) @page2 id: 1916caae73 (このIDを非表示/違反報告)
を。 - 更新楽しみにしています。主人公に感情移入してしまって切なすぎる今の場面に胸が苦しいです…どんな結末になるか分かりませんが、願わくば主人公の気持ちが報われればなと思います。 (11月30日 20時) (レス) id: 7d400494da (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 更新楽しみにしてます😆😆 (11月30日 16時) (レス) id: 825b43b69c (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - ももさん» 今も昔も変わらずに書かせていただいているので嬉しいです＾＾私こそお返事長々とすみません、、！最後までご愛顧よろしくお願いします◎ (11月30日 11時) (レス) id: 0a834158c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛*
| 作者ホームページ：https://twitter.com/j2hi_ve
作成日時：2023年11月29日 22時
