81愛 ページ33
side◎You
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月曜日の夜、お兄ちゃんの家にて
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お義姉さんとお兄ちゃんの子…甥っ子くんには
申し訳ないけど、別室に移ってもらった
広い部屋には私、お兄ちゃん、お姉ちゃん
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二人に、話をした
妊娠をしてたこと
相手は坂本さんだということ
坂本さんと子育てをするつもりはないから
一人で産んで育てること
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つい最近までしていた仕事のことや
病気のことは隠して
.
広い部屋の中の沈黙、かなりキツい
俯いたまま、顔を上げることなんて出来ない
お兄ちゃんとお姉ちゃんがどんな顔してるか
確認するのが怖すぎて、手汗が尋常じゃないくらい出てくる…カーキ色のスカートに染みが浮かぶ
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お兄ちゃんは、自分を献身的に支えてくれる
優しくて綺麗なお義姉さんを選んだ
お姉ちゃんは未婚だけど
真面目な人だから、きっと素敵な人に出会うだろう
私はと言えば、シングルマザー確定で
順番があるだろ、何考えてるんだって
きっと、きっと怒られる……
.
｢ごめん、なさい………っ｣
.
やだ、この子を産むってこと
決めたのは私なのに…泣きそうになってきちゃった
口元を手で抑えて、赤くなったであろう顔を隠す
.
｢………A｣
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ソファーから降りて、遂に泣き出した私の前に
ゆっくりと歩み寄ってしゃがみ込んだのは
＿＿＿＿＿お姉ちゃんだった
.
｢馬鹿｣
｢ごめんなさい…｣
｢謝ることやないやろ｣
｢……へ？｣
.
拍子抜けした私の涙に濡れた頬を
両手で挟んだお姉ちゃんは……微笑んでる
.
｢私に甥っ子か姪っ子が出来るんやろ？
嬉しくないわけないやん……おめでとう、A｣
.
｢お姉ちゃん……｣
｢何で隠しとったん、何で先に俺らに言わんの｣
｢だって、お兄ちゃんもお姉ちゃんも怒ると思って｣
｢俺も友紀も新しい命が生まれることに怒る訳ないやん、な？友紀｣
｢当たり前やろ！
そりゃ、相手があの坂本さんってのにはびっくりやけど…｣
｢おめでたい事には変わらんもんな
俺らはいつでも力になるから、な？A｣
｢……っ、二人ともありがとう…っ｣
.
一度は止まったはずの涙が違う形で流れてきて
ボロボロに泣く私を、お兄ちゃんは後ろから
お姉ちゃんは正面から抱き締めてくれた
坂本さんと一緒にならないと決めたことを
責めもしないで、ただ優しく頭を撫でてくれた
.
｢絶対可愛いやん｣
｢お兄もそう思う？｣
｢もー、気が早いよ｣
.
私、二人の妹でよかった
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凛(プロフ) - みくさん» みくさんありがとうございます◎更新分読んでくださったんですね！嬉しいです(^^)好きな子の前では弱気になってしまう哲人くんを書くのが私も楽しいです！是非最後までお付き合いお願いいたします〜！ (2021年1月25日 20時) (
レス) id: 0a834158c2 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - mihoさん» mihoさんありがとうございます◎遅くなってごめんなさい！！この2人を書くのはとっても楽しいので完結までお付き合い是非お願いいたします〜！ (2021年1月25日 20時) (レス) id: 0a834158c2 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - かっぱさん» かっぱさんありがとうございます◎ゆっくり更新になってしまいますが、2人の関係をこれからも楽しく書いていきますのでよろしくお願いいたします(^^) (2021年1月25日 20時) (レス) id: 0a834158c2 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 更新されるのを楽しみに待っていたので、連日の更新でまた凛さんのお話が読めて、とても嬉しいです☆哲人くんとの関係性がどう進んでいくのか、読みながらドキドキしながら、そして哲人くんの少し弱気になるところもどれも素敵で続きが気になります！ (2021年1月25日 20時) (レス) id: 99fb4a38f5 (このIDを非表示/違反報告)
miho(プロフ) - 待ってました！更新有難うございます！ (2021年1月7日 14時) (レス) id: 42a1b7dd13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛
| 作者ホームページ：https://twitter.com/j2hi_ve
作成日時：2019年6月30日 0時
