30恋＊side東浜巨 ページ31
side◎東浜巨
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ただひたすら、手を伸ばし続けた
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「間宮Aです！
広報部所属で、カメラマンをしています」
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初めてAちゃんに会った時は
可愛い子だな、くらいにしか思わなかった
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さらさらで細い髪、華奢な手足
真っ直ぐで大きな目が、印象的だったけど
それ以下にも、それ以上にも思うことはなかった
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(……と、思ってたんだけどな)
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「…この写真は？」
「あぁ、これ？
新人カメラマンの子が撮ったやつ」
「……凄い、な」
「だよなぁ、なんて言うか…すっごい綺麗」
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初めて見たAちゃんの写真は、俺の心を掴んだ
被写体がみんな、生き生きしてて
写真の技術とかは全くわからない…けど
あの時の高揚感は、よく覚えてる
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それと同時に、だったと思う
Aちゃんを気にして見るようになったのは
あんなに凄い写真を撮る人なんだから
きっと心も綺麗なんだろうなって思った
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「A…俺の幼なじみっす」
「え、そうなの？」
「生まれた病院と生まれた日が同じで
実家も近所にあります」
「わー…凄い偶然」
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ばやしの幼なじみって聞いた時は
心底びっくりしたっけ
でも、よくAちゃんと話してるのは見てたし
そういうことかって納得もした
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Aちゃんと話すばやしは
Aちゃんの撮る写真みたいに生き生きしてて
ばやしらしくもなく…いたずらしたりもして
Aちゃんも満更ではなさそうだった
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それに…この2人はただの幼なじみじゃない
きっとそれ以上の何かがあるって
俺の直感はそう伝えてた
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だけど、Aちゃんのことが気になって
仕方なかった俺は…これまで殆ど話したことのなかったAちゃんに声を掛けた
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まともに話したのは、確かばやしが熱を出した日
……きっかけさえ、ばやしなんて
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話していくうちに思った
あぁ、この子は本当に心が綺麗だって
笑顔が可愛くて、たまに無邪気で…優しくて
一緒にいる時間が心地よかった
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「…そっか。振られたんだよな、俺」
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階段から下を見下ろせば
一生懸命走るAちゃんの姿が見えた
きっと今から、ばやしの所に行くんだろう
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好きな人に好きな人がいるってわかってても
追いかけたいと思えた、恋だった
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全部、相手がAちゃんだったから
胸を張って、背中を押せる
頑張れって、心の底から思える
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(ばやしを見つめる、Aちゃんの瞳)
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凄く、綺麗だったよ
だから…"頑張れ"。
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凛*.(プロフ) - リンさん» リンさん(´∀`)ついにです...！ここまでお付き合いくださってありがとうございます！ (2018年11月11日 23時) (
レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - つ…遂に！！ (2018年11月11日 23時) (レス) id: 03ef5bc57a (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - 澪さん» 澪さん◎ありがとうございます（ ; ; ）嬉しいコメントに私もキュンキュンしちゃいました(´▽｀*)応援ありがとうございます！ (2018年11月10日 14時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 突然のコメント失礼します。殿堂入りおめでとうございます！とてもキュンキュンしながら読ませていただいてます。これからも更新頑張って下さい！ (2018年11月10日 12時) (レス) id: 10f685532e (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - リンさん» リンさん◎ありがとうございます！是非2人の行く末を見守ってください...！ (2018年11月6日 7時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛*
| 作者ホームページ：https://twitter.com/j2hi_ve
作成日時：2018年9月18日 1時
