14恋 ページ15
side間宮A
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空気に消える、白い湯気
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「んん！美味しい！」
「Aちゃん、すっごい幸せそうに食べるね」
「この魚大好物なんです！幸せ〜っ」
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ごめん誠知、お誘い断って
私、巨くんとご飯行く約束してたんだよね
という訳で、今私の正面には巨くんがいます
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「あー…良かった」
「ん？どうしました？」
「いや…」
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ほっと胸を撫で下ろして
巨くんは椅子の背もたれにもたれかかる
そのままもぐもぐ、魚を食べ続ける私…
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「Aちゃん喜んでくれるかなって
ちょっと不安だったんだけどさ。
嬉しそうな顔見れて安心したよ」
「やだ、巨くん大袈裟です」
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大きく息をついて、頬の締まりが緩んだ巨くんは
シャツの襟元を仰いではにかんだ
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「巨くん、素敵なお店知ってるんですね
さすが野球選手！」
「…リサーチしといてよかった」
「…ん？何か言いました？」
「え？あぁ、何も」
「次は巨くんと同じの頼もっと」
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「そういや、その封筒何？」
「あ、これですか？
今日撮った写真です。現像したんですよ」
「見てもいい？」
「どうぞ」
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巨くんに封筒を手渡せば、"慎重にいかなきゃ"って
丁寧な手つきで開封した
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そんなに緊張しなくてもいいのに
初めて巨くんの車に乗った時の私も
こんな感じだったのかな？
可愛くて、思わず笑みが零れちゃった
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「わ、やっぱ画質いいんだね」
「最新のカメラ、優秀なんです」
「これは…石川か。あ、マッチさんもいる」
「マッチさんは何かと写ってるんですよね(笑)
メインじゃなくても、端とかに…」
「はは、ほんとだ。
すげーな…あ、俺もいる」
「ふふ、当たり前じゃないですか」
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楽しそうににこにこ笑いながら…
時折、びっくりしたり。爆笑したり。
幸せだな、自分の写真を見てもらえるってこと
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巨くんの表情の移り変わりを、眺めていたら
ふっと巨くんの手が止まって
気づけば、一枚の写真をじっと見つめていた
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「どうしました？」
「あー…ごめん、なんでもない」
「あ！この写真、すごくよく撮れたと思うんです
内川さんの顎が際立ってる」
「あ、それ内さんに言える？(笑)」
「…言えないかも」
.
あ、戻った。いつもの巨くんの笑顔だ。
さっき、巨くんは確かに
何かを悟ったような目をしたような気がしたけど
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(気のせい…だったかな)
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とりあえず、言えることは
巨くんとのご飯は、とっても楽しかったってこと
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凛*.(プロフ) - リンさん» リンさん(´∀`)ついにです...！ここまでお付き合いくださってありがとうございます！ (2018年11月11日 23時) (
レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - つ…遂に！！ (2018年11月11日 23時) (レス) id: 03ef5bc57a (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - 澪さん» 澪さん◎ありがとうございます（ ; ; ）嬉しいコメントに私もキュンキュンしちゃいました(´▽｀*)応援ありがとうございます！ (2018年11月10日 14時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 突然のコメント失礼します。殿堂入りおめでとうございます！とてもキュンキュンしながら読ませていただいてます。これからも更新頑張って下さい！ (2018年11月10日 12時) (レス) id: 10f685532e (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - リンさん» リンさん◎ありがとうございます！是非2人の行く末を見守ってください...！ (2018年11月6日 7時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛*
| 作者ホームページ：https://twitter.com/j2hi_ve
作成日時：2018年9月18日 1時
