13恋＊side上林誠知 ページ14
side上林誠知
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初恋迷宮、脱出不可能
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「この鍋美味いっすね」
「ばやし、全然美味いって顔してないけど」
「え」
「まぁそうだよなー」
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Aちゃんに振られた後の飯だもんなって
甲斐さん、今日はやけに痛いとこついてくる
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「別に振られたわけじゃないっす」
「でも用事あるって断られたんだろ？」
「…まぁ、はい」
「はは、ドンマイ」
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ビールを片手に、鍋に手を伸ばす甲斐さん
Aを夜誘って断られた俺と甲斐さんは
(決していやらしい意味じゃないです)
もつ鍋屋で、晩酌することに(甲斐センパイの奢り)
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「まぁ、チャンスはいくらでもあるからな！」
「…うす」
「俺はばやしの恋を応援するから！」
「…甲斐さんかっこいいっす」
「え！？あ…ありがと」
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にへらと笑った甲斐さんに、俺も笑い返す
さっきAの前で、甲斐さんと話してたのは
他でもない…目の前にいたAのこと
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「でも、俺さっき再確認したわ」
「？何をっすか？」
「ばやしがどれだけ、Aちゃんを好きなのか」
「……うわ、」
「はは、照ればやしはレアだ」
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「でも、いつから好きなの？」
「ずーっと一緒にいたんで分かんないっすけど
気付いた時には…みたいな」
「まぁ、あんな可愛い子が近くにいたら
惚れざるを得ないよなー」
「……」
「あ、いや、俺Aちゃん狙いじゃないから
そんな目で見んなって！」
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あたふたして、両手を顔の前で振る甲斐さん
あれ、俺そんなに甲斐さん警戒してた？
多分…今の、完全に無意識だったわ
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甲斐さんは何だかんだいつも、俺を…と言うか
俺とAを一番近くで見守ってくれてる
ちょっと面白がってるようにも見えるけど
さっきも、俺の背中を押してくれた甲斐さん
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「結婚式には呼べよー」
「まだ付き合ってもないんすけど」
「そのうちだって！」
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いつものようにえくぼを見せて笑った甲斐さんの
箸を動かす手が、ピタリと止まった
同時に甲斐さんの顔も、笑ったまま硬直する
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「…甲斐さん？」
「ばやし、俺の見間違い…じゃ、ないわ」
「え、何かあったんすか」
「…こっち、」
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甲斐さんが俺の手を引いて
ここは個室で…部屋を仕切る暖簾の前に連れてきた
紫の布から、二人揃って顔を出す
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「あれ、Aちゃんと…巨さん、だよな」
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見間違いか？と思ったけど…違った
俺に耳打ちをした甲斐さんが指さす方には
東浜さんと…Aがいた
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凛*.(プロフ) - リンさん» リンさん(´∀`)ついにです...！ここまでお付き合いくださってありがとうございます！ (2018年11月11日 23時) (
レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - つ…遂に！！ (2018年11月11日 23時) (レス) id: 03ef5bc57a (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - 澪さん» 澪さん◎ありがとうございます（ ; ; ）嬉しいコメントに私もキュンキュンしちゃいました(´▽｀*)応援ありがとうございます！ (2018年11月10日 14時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 突然のコメント失礼します。殿堂入りおめでとうございます！とてもキュンキュンしながら読ませていただいてます。これからも更新頑張って下さい！ (2018年11月10日 12時) (レス) id: 10f685532e (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - リンさん» リンさん◎ありがとうございます！是非2人の行く末を見守ってください...！ (2018年11月6日 7時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛*
| 作者ホームページ：https://twitter.com/j2hi_ve
作成日時：2018年9月18日 1時
