12恋 ページ13
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今、何が起きたかって?
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ちょっと振り返ろう
えっと…私、アナウンサーさん…芹沢さんにお呼び出しされて
誠知のことが好きって宣戦布告されたんだよね?
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(…アナウンサー、怖っ)
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「お、おかえりAちゃん」
「…甲斐さぁん」
「え、え?どうしたの?」
「…なんでもないです…」
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ひょっこり顔を出した甲斐さんに
芹沢さんのこと…話そうとしたけど
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私よりもホークスに携わってる時間が長いあの人
選手の皆さんの芹沢さんへの印象は分からないけど
信じて貰えるとも限らないなって思って
黙っていることにした
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「…甲斐さん、A」
「おー、ばやしお疲れ」
「二人で話してたんすか」
「あー…ばやし、ちょっとこっち」
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ノックを受け終わった誠知が現れた(ポケモン?)
白いTシャツには汗が滲んでて
スポーツドリンクを飲んで、髪をタオルで拭く彼に
甲斐さんはひそひそ耳打ちを始める
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「えっと、誠知?甲斐さん?」
「……それで、」
「あー…おっけい」
「何話してるんですかーおふたりさーん」
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私が手を振ってアピールしても
誠知と甲斐さんはふたりで
作戦会議(?)をしたまんま
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「じゃあ、俺あっちでバッテリー会議するから」
「あ、ちょっと甲斐さん?」
「じゃあねー、おふたりさん」
「…あら、甲斐さん行っちゃった
誠知、甲斐さんと何話してたの?」
「いや、別に?」
「ってかなんでドームでサングラスかけてんのよ」
「え?…あっ」
「ほら、誠知屈んで。こっち」
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甲斐さんが去ったところで
誠知のふさふさ頭の中に黒のサングラスがあって
"何、取ってくれんの?"って薄く笑った誠知に
親切にサングラスを手渡した
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(…芹沢さんのこと、誠知には言わない方がいいよね)
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「そーいや、誠知何か用?」
「あー…あのさ」
「何?もったいぶってんね」
「…今日の試合終わり、話したいことあんだけど」
「あー…今日の帰りかぁ」
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誠知の細い眉が小さく動いて
ポーカーフェイスのまま私を見つめる
…そんなに見られたら、答えにくいじゃんか
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「ごめん誠知、今日は無理だ」
「え、マジ」
「マジ!今日は別の予定入ってるんだ。ごめん!」
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私が両手を顔の前で合わせれば
誠知は私から目を逸らして、わしわしと髪をかく
んー…何考えてるんだろ。とにかくごめん。
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「言いたいことって何だったの?」
「ごめん今のなし。忘れて」
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…気になるじゃんか
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凛*.(プロフ) - リンさん» リンさん(´∀`)ついにです...!ここまでお付き合いくださってありがとうございます! (2018年11月11日 23時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - つ…遂に!! (2018年11月11日 23時) (レス) id: 03ef5bc57a (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - 澪さん» 澪さん◎ありがとうございます( ; ; )嬉しいコメントに私もキュンキュンしちゃいました(´▽`*)応援ありがとうございます! (2018年11月10日 14時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 突然のコメント失礼します。殿堂入りおめでとうございます!とてもキュンキュンしながら読ませていただいてます。これからも更新頑張って下さい! (2018年11月10日 12時) (レス) id: 10f685532e (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - リンさん» リンさん◎ありがとうございます!是非2人の行く末を見守ってください...! (2018年11月6日 7時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛* | 作者ホームページ:https://twitter.com/j2hi_ve
作成日時:2018年9月18日 1時