09恋＊side上林誠知 ページ10
side上林誠知
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予期せぬ、再会
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『誠知、調子はどうー？』
「んー…まぁまぁ」
『まぁまぁなら大丈夫ね！』
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ある日おふくろから電話がかかってきた
相変わらずのはつらつ、明るい声
声が大き過ぎて、電話越しでも耳を塞ぎたくなることだってしばしば
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(…俺のポーカーフェイスの原因は、おふくろか？)
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「で、今回はどうした？」
『そうそう、今日は誠知に伝えたいことがあるの』
「…昌義のこと？」
『違うわよ！Aちゃんのことよ！』
「……A？」
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間宮 A。
同じ日に同じ病院で生まれて、一緒に育ったと言っても過言では無い…俺の"幼なじみ"
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おふくろの口から出てきた名前に
つい、椅子から立ち上がった
あー、俺、明らかに動揺してる
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「Aがどうした？」
『そう、Aちゃんと誠知がそっちで再会する日が来るわ！』
「……は？何、それ」
『詳しく言うのはAちゃんから止められてるから控えるけど、とにかく明日を楽しみにしてて！じゃあね！』
「え？ちょっと待っておふくろ………切られた」
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相変わらず慌ただしいな、おふくろ
通話時間、たった30秒じゃん
…いや待った、本題はそこじゃない
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"Aと再会する日が来る？"
それどういうことだよ、詳しく言えないって何だ
明日を楽しみにしろ？
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おふくろ、それじゃ何もわかんないって
Aって、俺の知るAはあいつしかいないし
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「…どういうことだよ……」
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ぐしゃぐしゃと髪を掻きむしって
携帯をぎゅっと握りしめた、次の日
球場に、いたのは
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「久しぶりだね、誠知」
「なんでお前がここにいんだよ」
「今日から私、ホークス専属のカメラマンなの」
「……マジかよ……」
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マジか！すげぇ！って湧き出す先輩たち
そうか…おふくろの言ってたのってこれか
Aが福岡で、しかも俺と同じ場所で仕事するってことか
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久しぶりに会ったAは、髪が伸びてて
少し身長も伸びたか…？
自然な薄化粧だって似合ってて、スラリと長い脚、凛とした大きな目に俺が映る
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「え？AってA？あのA？ほんとに？」
「だーかーら、ほんとだって」
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こんな感じの流れで、幼なじみの俺たちは
再び同じ場所にいることになりましたって訳です
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「誠知？」
「ん…？」
「唐揚げ、いらないなら貰うね！」
「うっわ最悪」
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また俺が
こいつに振り回される(？)日々が始まりました
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凛*.(プロフ) - リンさん» リンさん(´∀`)ついにです...！ここまでお付き合いくださってありがとうございます！ (2018年11月11日 23時) (
レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - つ…遂に！！ (2018年11月11日 23時) (レス) id: 03ef5bc57a (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - 澪さん» 澪さん◎ありがとうございます（ ; ; ）嬉しいコメントに私もキュンキュンしちゃいました(´▽｀*)応援ありがとうございます！ (2018年11月10日 14時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 突然のコメント失礼します。殿堂入りおめでとうございます！とてもキュンキュンしながら読ませていただいてます。これからも更新頑張って下さい！ (2018年11月10日 12時) (レス) id: 10f685532e (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - リンさん» リンさん◎ありがとうございます！是非2人の行く末を見守ってください...！ (2018年11月6日 7時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛*
| 作者ホームページ：https://twitter.com/j2hi_ve
作成日時：2018年9月18日 1時
