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20恋 ページ21

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そうだ、あなたはいつも



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ドームの奥の食堂…と言うかカフェのような所で
私と芹沢さんはお互い向き合って座った


.


「お話したい事って、なんですか」

「…分かってますよね?」

「あ…誠知のこと、ですよね」

「やっぱり分かってるじゃない」


.


私と目を合わせるやいなや、芹沢さんの目は
一瞬で鋭いものに変わった
誠知やテレビ関係者の人の前とは大違い
あまりの変化に、私も身震いする


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そんなことだろうと思った
巨くんと食事に行って以来、芹沢さんのこと
なるべく考えないように…口外しないでいたけど


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「誠知が、どうかしましたか」

「私、言いましたよね。
誠知くんとの仲を邪魔しないでって」

「まぁ…はい」

「私知ってるんです
あなたと誠知くんがよく一緒にいること」

「…そう、ですか」

「あなたと誠知くん、幼なじみなんですよね?
だからって、そんなに馴れ馴れしくしないで」


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熱いコーヒーを机の上に置いた芹沢さんは
正面から重々しく私を睨みつけた
こんなに愛らしい顔をしてるのに
どうしてこんな怖い顔に変貌出来るんだろう


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「あの、芹沢さん…お言葉ですが」

「何ですか?」

「私と誠知は、確かに生まれた時からずっと一緒の幼なじみです

でも…そういう関係じゃないですし
芹沢さんの邪魔をしたつもりなんてないです」

「…は?」

「だから、こうやって脅しみたいなことするの
本当…迷惑なので辞めてくれませんか」

「…迷惑?」

「……はい。お願いします。」


.


私は芹沢さんに、深々お辞儀をした
きっとこのことを知ったら、誠知だってもっと困ると思う…誠知は、責任感が強いから。
きっと、今も芹沢さんは誠知にアプローチを続けてるんだろうけど


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それに、私だって困る
幼なじみの私を標的にするなんて、筋違いだ


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「迷惑なのはこっちよ」

「…え?」

「昔から誠知くんを知ってるからって、いい気にならないで!」

「……っ」


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かっと目を見開いた芹沢さんが
まだ真っ白な湯気が立つコーヒーのマグカップを
私に向かって思いっきり振り上げた


.


あー…私、火傷するなって頭では分かったけど
突然のことに、体が動かなくなって
固く、固く、目を閉じるしかなかった


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(…あれ?熱くない?)


.


おかしいな、コーヒーがかかってないぞ
何があったの…恐る恐る、目を開けば


.


「あっ…ぶね…A、大丈夫?」


.


芹沢さんの手首を掴んだ
汗だくの誠知がそこにいた


.

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設定タグ:プロ野球 , 上林誠知 , 福岡ソフトバンクホークス   
作品ジャンル:恋愛
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凛*.(プロフ) - リンさん» リンさん(´∀`)ついにです...!ここまでお付き合いくださってありがとうございます! (2018年11月11日 23時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - つ…遂に!! (2018年11月11日 23時) (レス) id: 03ef5bc57a (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - 澪さん» 澪さん◎ありがとうございます( ; ; )嬉しいコメントに私もキュンキュンしちゃいました(´▽`*)応援ありがとうございます! (2018年11月10日 14時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 突然のコメント失礼します。殿堂入りおめでとうございます!とてもキュンキュンしながら読ませていただいてます。これからも更新頑張って下さい! (2018年11月10日 12時) (レス) id: 10f685532e (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - リンさん» リンさん◎ありがとうございます!是非2人の行く末を見守ってください...! (2018年11月6日 7時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛* | 作者ホームページ:https://twitter.com/j2hi_ve  
作成日時:2018年9月18日 1時

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