□. 大山悠輔 リクエスト ページ5
・
朝起きて 庭を見てれば
一面は 輝く銀世界で__________
・
「さぶっ…」
窓なんて開けるんじゃなかった。
関西でも珍しく雪が降っている今日は、鳥肌が立つくらいに寒くて。
雪は好きじゃない。
滑るし寒いし濡れるし、交通手段はなくなるし。
軽く外で素振りをしようと思ったけれど、それも到底できそうにない。
「悠ちゃん!悠ちゃん!」
「ん?A?」
自分の前を呼ぶAの声は聞こえるのに、どこにいるかの見当がつかない…
って、なんだ。
「寒くないの?」
「寒いけど、久しぶりの雪だもん、ちょっと遊びたくって」
「鼻真っ赤だよ?」
「え!ほんとに!?」
トナカイみたいになってるのかなぁ…って、恥ずかしそうに両手で顔を隠すA。
Aはニット帽、コート、長ズボンに長靴…完全装備を施してひとり外で雪だるまを作っていて。
相変わらずだなぁ、君は子供か。
でも、大人になっても純粋で天真爛漫な彼女に心底惚れているのは、ほかの誰でもなく僕で。
Aがいるなら、と、自分も銀世界に足を踏み入れた。
「悠ちゃんだ!ね、見てみて」
雪だるま作ったの!大きいでしょ?って、自慢げに鼻息を荒くするA。
少し形が歪な雪だるまには、鼻として人参、手として木の枝が付いていて、あぁ、この子頑張ったんだなぁと思う。
「ね、悠ちゃん、何かしよっか」
「転ばないでよ?あと凍えないことを考えましょう」
「悠ちゃん、雪にそれは失礼よ?」
せっかく綺麗に降り積もってくれたんだから、楽しまなきゃ損だよ。
_____銀色に輝く粉雪の中で、君は綺麗に微笑んだ。
・
明るくて、純粋無垢で、前向きで。
君の笑顔に、僕は何度救われたのだろう。
_____やっぱり僕は、一生君にはかなわない。
「隙あり!」
「わ、え、ちょっとA」
「ぽーっとしてる悠ちゃんが悪いんだよ!」
「やったな?」
「悠ちゃんプロ野球選手なんだから、手加減してよね?」
僕の顔面に雪玉をえいっ、と楽しそうに投げたA。
自分もお返しに、と雪玉を作って見せれば、Aはまるで子犬のように庭中を駆け回った。
「………君がいると、世界が違って見えるな」
「悠ちゃん何か言った?」
「ううん、何も」
大嫌いな冬でさえも
君と一緒なら______________
・
リクエストありがとうございました*
559人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「プロ野球」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛(プロフ) - ロケットさん» ロケットさん´`*お返事遅くなって申し訳ないです(T_T)この作品もいつか更新できたらと思いますのでその時はよろしくお願いします! (2019年9月16日 16時) (レス) id: 9e717ea10a (このIDを非表示/違反報告)
ロケット - ( ゚∀゚)・∵. グハッ!!最高でした!他の作品の投稿頑張ってください! (2019年7月25日 21時) (レス) id: 90ba40770e (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - 現在リクエストは受け付けておりません( ; ; )申し訳ないです...! (2018年10月13日 0時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
みるく。 - この小説大好きです!リクエストなのですが、ファイターズ中島選手で、甘い系でお願いします! (2018年9月29日 14時) (レス) id: 8cf90193ed (このIDを非表示/違反報告)
瞳(プロフ) - こんばんは!カープの鈴木選手が彼女にプロポーズする話をお願いします!事前にタナキクマルに相談し、プロポーズ時には影で見守っている部分も入れて下されば嬉しいです! (2018年9月22日 20時) (レス) id: 10d7566248 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:凛* | 作者ホームページ:https://twitter.com/j2hi_ve
作成日時:2018年1月21日 16時