ひとときのあいを【短編集】

□.柳田悠岐 ﾘｸｴｽﾄ(Twitter) ページ40

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反撃しても、いいですか？



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(…唐突の、攻撃タイム)


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「ぎーたくーーん」

「おん？」

「Aちゃんは退屈してまーす」


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ソファーの上で、ごろごろしながら
携帯をいじる、ぎーた


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大男の腰の上に馬乗りになって
広い背中を手でぐいぐいと押してみる
小さな私の、ちょっとした攻撃タイム


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「なんや、かまちょかぁ？」

「ぎーたが携帯さんとばっかり遊んでるから
私は暇なんでーす、ねぇぎーたくーん」

「ふ、そんなぽかぽか叩かれてもびくともせんわ」

「むぅ…」

「てか、Aむっちゃ軽いなぁ！
乗られたって気づかんかったわ」

「もう！そうじゃなくて！」


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軽い…って、女の子が言われたらまぁ嬉しい言葉なのかもしれないけど！
私はぎーたに構ってほしいんだよ、分かってよ！


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「あー、勝ったわ！」

「ゲーム時間長いよぎーた、」

「ごめんなー、んじゃ、次はAタイムや〜」

「ひゃ、！」


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携帯を机の上においたぎーたが
そのまま私の腰を、がしっと掴んだ
大きくてゴツゴツした手の温かさが、確かに服越しに伝わって来て
自分から乗ったくせに…ドキドキ、しちゃう


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「かまちょやろ？」

「…うん」

「可愛えなぁ」

「むぅ…じゃあ、ぎーたに質問です」

「おう、何？」

「ぎーたは、私のどこが好きですか」

「ほう……」


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私がそっと問いかければ
にたにたしたまま、私を見上げるぎーた
口角を上げて…なぜか、嬉しそうに


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「…シとる時の声とか顔」

「Σ ばか、！」

「あー、ごめんって！…まぁ嘘じゃないけど。
あ、あと笑顔と、料理と…」

「…うん」

「あと、たまにこーやって、甘えてくるとこやな」

「……うん、って、え！？」


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重力を感じて、視界が反転した…と、思えば
馬乗りにになっていたはずの私は
気づいたら…ぎーたに組み敷かれていて
背中にはソファーの感触、目の前にはぎーたの、捕食者みたいな、瞳…


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「びっ、くりしたぁ……もう、」

「なぁ、反撃してもええ？」

「えー…と、」

「っつっても、俺もうA押し倒しとるし
逃げられんよなぁ」

「…ばか、」

「んじゃ、反撃タイム行きまーす」


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舌舐めずりをしたぎーたの顔が
近づいたと思えば…瞬きする間もなく唇が重なる
手首を掴まれて、身動きが出来ない…もう、逃げられない。


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(…ぎーたのえっち)

(A限定や)

(…もう、)


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にししと笑う、大きな小悪魔
2人で紡ぐ、夜の二重奏



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□.石川慎吾 ﾘｸｴｽﾄ(Twitter)→←□.杉谷拳士 ﾘｸｴｽﾄ(Twitter)

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