□. 野村祐輔 ページ4
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つつましい口調で原稿を読むアナウンサー
『明日の広島には 雪が降るでしょう』
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「祐輔くん、明日は雪が降るみたいだよ」
リビングのソファーに体操座りをし、テレビのリモコンを操作するA。
「うう、寒」ってつぶやいて、手で身体を擦りながら、エアコンの温度を上げた。
「この辺に雪って珍しいね」
「うん。確かに、昨日から急に寒くなったからね」
「祐輔くん、冬は好き？」
「好きなわけないでしょ」
朝起きるのは辛いし風邪はひくし、しもやけが出来ると痛いし。
束の間のオフシーズンがあるのが救いだけど、とにかく冬は好きではない。
「……エアコン付けても寒いってなんで…」
「A冷え性だしね」
「本当冷え性嫌だ…ちょっと毛布持ってこよ」
耐えられない…とでも言うような顔をしたAは、腰を丸めたまま寝室から毛布を運んできた。
Aお気に入りの、赤色の毛布。
「…よいしょっと」
「わ、祐輔くん？」
「やっぱ毛布はありがたい…」
「祐輔くん、もう、びっくりした」
Aがぬくぬくしている毛布に、侵入。
ソファーの上でふたりくっつけば、冬眠中の動物のようで。
俺がくまなら…Aはうさぎかな、とか考えてみる。
大きめの毛布も、人ふたりが入るとやっぱり狭くて。
ただでさえ大きい自分の身体を毛布に埋めるように身体を縮めれば、おのずとAに密着していた。
冷え性、なんて言うけどAの小さな身体は思っていたよりずっと温かくて、落ち着く。
いや、Aだから、落ち着くのかも？
「祐輔くん、寒くない？」
「寒くないよ、大丈夫」
「そっか、祐輔くんが言うなら大丈夫だね」
なんて。
本当は毛布からはみ出した腕とか、脚とか、少しだけ冷えるけど。
せっかくAとくっついていられる口実があるんだから、このままでも、いいかな。
そっとAの身体を引き寄せる。
「好きだよ」とか「幸せだね」とか言えたらかっこいいんだろうけど、自分のキャラとは程遠いし恥ずかしいから、大人しく行動で示させてください。
「祐輔くん」
「ん？」
「冬も、なかなかいいもんだね」
「…そうだね」
朝寒い中起きるのも、風邪をひくのも、しもやけができるのも嫌だけど。
Aとふたりであったまれる時間があるなら
冬も、嫌いじゃないかもしれない
(祐輔くん、雪が降ってきたよ)
(あ…ほんとだ)
ちらちらと舞い落ちる雪は、白く輝いて見えた。
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凛(プロフ) - ロケットさん» ロケットさん´`*お返事遅くなって申し訳ないです(T＿T)この作品もいつか更新できたらと思いますのでその時はよろしくお願いします！ (2019年9月16日 16時) (
レス) id: 9e717ea10a (このIDを非表示/違反報告)
ロケット - ( ﾟ∀ﾟ)･∵. ｸﾞﾊｯ!!最高でした！他の作品の投稿頑張ってください！ (2019年7月25日 21時) (レス) id: 90ba40770e (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - 現在リクエストは受け付けておりません（ ; ; ）申し訳ないです...！ (2018年10月13日 0時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
みるく。 - この小説大好きです！リクエストなのですが、ファイターズ中島選手で、甘い系でお願いします！ (2018年9月29日 14時) (レス) id: 8cf90193ed (このIDを非表示/違反報告)
瞳(プロフ) - こんばんは！カープの鈴木選手が彼女にプロポーズする話をお願いします！事前にタナキクマルに相談し、プロポーズ時には影で見守っている部分も入れて下されば嬉しいです！ (2018年9月22日 20時) (レス) id: 10d7566248 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛*
| 作者ホームページ：https://twitter.com/j2hi_ve
作成日時：2018年1月21日 16時
