□. 菊池涼介 ﾘｸｴｽﾄ ページ22
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あいつを全身全霊で愛するのは
俺だけでいい
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「涼介くん、私あっち見てくるね」
「ん、了解」
小さく手を振って遠くの店へ駆け出す彼女に、俺もまたひらりと手を振った。
彼女とふたりで買い物。
俺の職業上ふたりで出かけられる日は多くなくて、今日は貴重なデート。
(…時計でも見るかな)
Aはあっちに行ったし、俺も私物を…と思い、気に入りそうな店舗を探す。
「あれ、Aの彼氏？」
携帯を見ていたら背後から声をかけられ、なんだと思いながら振り向く。
聞き覚えのある声。
顔を見た瞬間、俺はきっと怪訝な顔をしただろう。
「偶然ですね、菊池さん」
「…うす」
目の前の男は…Aの元カレ。
あいつは俺と付き合う前にこいつと付き合っていて、話によれば捨てられたとかなんとか。
Aと付き合っていた事実だけでも腹が立つのに、酷い仕打ちをされたと聞けば、こっちは怒り心頭で。
冷静さを繕い、笑顔を保つ。
「あいつ元気？」
「まあ、元気ですけど」
「そうなんだー、へー。
てか、あいつつまんなくね？
大人しいし、地味だし。
菊池さん、退屈してない？大丈夫？」
彼女を貶す侮辱的な言葉が並び、唖然とした。
は？何言ってんだこいつ。
いきなり現れるなり…まあ、偶然だけど。
Aの悪口言うとかありえねえし。何が大丈夫だ。
「そんなことないっすよ、自慢の彼女です」
「へぇー、自慢のねぇ。なるほどねぇ。」
ニヤニヤと笑いながら顎ひげを撫でる男。
挑発的な男の態度にも、無性に腹が立ったけど。
なんとか堪えて、笑顔を固定させたままかわす。
うん、上手くやれた。俺。
「涼介くん……あ」
一連の買い物を終えたAは、俺と…元彼の姿を目にすると、目を丸くして萎縮した。
「よっ、A」
デリカシーの欠片もない男はAに片手をあげて挨拶をしたが、Aは悲しそうに顔を歪ませて無視をする。
俺は静かに笑って、男の前に立った。
「じゃあ。俺たちは行きますんで。
…あと。
Aを抱いてて思ったんすけど
あんた、どんだけヘタクソなんだよ」
呆れてものも言えねぇ。
睨みをきかせて吐き捨てた。
呆気に取られて立ち尽くす男。
「A、こっち」
「…涼介くん」
Aの肩を抱き寄せ、その場を去る。
「涼介くん…」
心配そうに俺を見上げるA。
「…大丈夫だから」
後にも先にも
Aを全身全霊で愛するのは
俺以外にいらないから
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凛(プロフ) - ロケットさん» ロケットさん´`*お返事遅くなって申し訳ないです(T＿T)この作品もいつか更新できたらと思いますのでその時はよろしくお願いします！ (2019年9月16日 16時) (
レス) id: 9e717ea10a (このIDを非表示/違反報告)
ロケット - ( ﾟ∀ﾟ)･∵. ｸﾞﾊｯ!!最高でした！他の作品の投稿頑張ってください！ (2019年7月25日 21時) (レス) id: 90ba40770e (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - 現在リクエストは受け付けておりません（ ; ; ）申し訳ないです...！ (2018年10月13日 0時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
みるく。 - この小説大好きです！リクエストなのですが、ファイターズ中島選手で、甘い系でお願いします！ (2018年9月29日 14時) (レス) id: 8cf90193ed (このIDを非表示/違反報告)
瞳(プロフ) - こんばんは！カープの鈴木選手が彼女にプロポーズする話をお願いします！事前にタナキクマルに相談し、プロポーズ時には影で見守っている部分も入れて下されば嬉しいです！ (2018年9月22日 20時) (レス) id: 10d7566248 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛*
| 作者ホームページ：https://twitter.com/j2hi_ve
作成日時：2018年1月21日 16時
