□. 今永昇太 リクエスト ページ20
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あなたの笑った顔が好き
あなたの大きな背中が好き
あなたの全部が 大好きです
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「眠れない…」
真っ暗な部屋の唯一の光は、枕元のライトだけ。
同棲中の彼氏…昇太とふたり、ベッドの中。
いつでも一緒に寝れるようにと購入したダブルベッド。
灯りを頼りに本を読む彼の背中に、一言呟いた。
ごろんとひとつ、寝返りをうってみる。
「子守唄でも歌おうか?」
「え、昇太が?」
「うん」
「笑っちゃいそうだから遠慮しとくよ」
「A、絶対俺のこと音痴だと思ってるでしょ」
「うん。上手くはなくない?」
「こら」
片眉を下げて笑いながら、昇太は私の頭を軽くチョップした。
昇太は「笑うのが苦手」ってよくいうけど、昇太の笑顔、すっごく素敵だよ?
私の前だけで見せてくれる優しい顔が、大好きなんです。
「今日は鳥になるぞー!」
「なんで今更日本シリーズの真似するの」
「筒香さんに聞いた時、爆笑したもん。いやー、あれは傑作だった」
「そんなハイテンションだから眠れないんじゃ?」
「あ、言われてみればそうかも」
部屋に響くのは、本をめくる音と私と昇太の声だけ。
熱くて甘ったるい夜も良いけど、こうしてふたりで他愛ない話をしながらの夜も、いいかな。
「…あ」
「どうしたの?」
「心臓の音聞くと、安心するらしいよ」
「え?…わ、昇太」
いつの間に本を閉じていたんだろう。
気づいたら私は、昇太の腕の中に引き寄せられていた。
柔らかい彼の香り、逞しい腕に包まれる。
衣服越しに耳に響くのは、彼の生きる証…心臓の音。
「あ…ほんとだ」
あったかいね。
落ち着くね。
とくんとくんと、規則的なリズムを刻んだ音に耳を傾けていたら、自然とうとうとしてきて。
もう、今すぐ夢の中に行ってしまいそうなくらい。
「やっぱり安心する。昇太の腕の中」
「…でしょ?」
「ちょっと自慢げだね」
「だって、Aを安心させられるのなんて俺くらいでしょ」
「なにそれ。…でも、ご名答かも」
大きな手で、優しく包み込むように髪を撫でられる。
「…おやすみ、昇太」
「おやすみ、A」
大好きな昇太の腕の中で、夢を見る。
幸せって、こういうことを言うんだろうな。
そう思いながら、ゆっくりと瞳を閉じた。
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(…Aが見る夢の中に)
(俺が出てきて)
(子守唄を聞かせているといいな)
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____幸せとは
人に愛されることではなく
人を愛することである
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凛(プロフ) - ロケットさん» ロケットさん´`*お返事遅くなって申し訳ないです(T_T)この作品もいつか更新できたらと思いますのでその時はよろしくお願いします! (2019年9月16日 16時) (レス) id: 9e717ea10a (このIDを非表示/違反報告)
ロケット - ( ゚∀゚)・∵. グハッ!!最高でした!他の作品の投稿頑張ってください! (2019年7月25日 21時) (レス) id: 90ba40770e (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - 現在リクエストは受け付けておりません( ; ; )申し訳ないです...! (2018年10月13日 0時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
みるく。 - この小説大好きです!リクエストなのですが、ファイターズ中島選手で、甘い系でお願いします! (2018年9月29日 14時) (レス) id: 8cf90193ed (このIDを非表示/違反報告)
瞳(プロフ) - こんばんは!カープの鈴木選手が彼女にプロポーズする話をお願いします!事前にタナキクマルに相談し、プロポーズ時には影で見守っている部分も入れて下されば嬉しいです! (2018年9月22日 20時) (レス) id: 10d7566248 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛* | 作者ホームページ:https://twitter.com/j2hi_ve
作成日時:2018年1月21日 16時