□. 鈴木誠也 ページ14
・
「いつまで経っても、ちっこいんだな」
・
「……は？」
耳を疑った。
「誠也、それもっかい言って」
「いつまで経ってもちっこいんだな」
「ワンモアタイム」
「いつまで経っても」
「もういいです」
「Aが言えって言ったんじゃ」
「静かにしてください」
「あら、不貞腐れちゃって」
口に手をあててにや〜と笑う、私の彼氏。
大きな口に弧を描いて。
こんがりと焼けた肌も、蛍光灯の光に反射してる。
私の反応が面白いのか。
思いつくまま言った言葉なんだろうけど、低身長は私のコンプレックスなんだからね。
オネエ感を醸してきたお調子者の背中をばしっと叩けば、いでっ！と大きすぎるリアクション。
まったく、調子乗っちゃって。(ゆりやん)
野球に対して誠実なのはいいけど、私、女の子なんだからね。
そこんとこ、もうちょっと分かってくれないと。
それに。
私だって、もう大人ですから。
誠也と同じ歳。もう20代ですよ？
子ども扱いなんて、なってないわ。
大人なんだから、私だって少しは誠也に仕返しできるんです。
・
誠也に自分からキスを届けようと。
…っていうか、そのうるさい口を黙らせてやろうと。
精一杯背伸びをして、誠也に顔を近づけた。
__________その一瞬は、まるでスローモーション。
・
「…残念」
「へ？」
「俺の勝ち」
耳元に響く、低い声。
声にならない、声。
妖艶で、それでいていたずらな少年のようで。
いつもの表情の彼が近づいて、
両頬をごつごつした手で固定された。
重なったふたつの唇の温度は、いつもより熱くて。
・
「…せ、いや…っ…、」
・
「…っは、反則だってそんなの…！」
「えー？聞こえないな〜」
「だから…」
両手を上げて、どうした？とでも言うようなジェスチャーを見せる誠也。
…私からキス、しようと思ったのに。
まさか、誠也からされるなんて。
しかも、ほっぺホールドの、深いやつ。
舌まで絡ませてきて、ずるいよ。
数秒前の記憶が鮮明に脳裏にこびりついて、離れない。
頬が熱い。彼と繋がっていた唇も、熱い。
じとっと誠也を睨んで見せれば、軽く舌を出して。
また、にやにやと笑みを浮かべていた。
・
「A、まだまだだな」
・
ふっ、と柔らかい笑み
…認めざるを、得なくなりました。
(A、俺にキスされるの好きよな？)
(もう、うるさい)
(な、好きだろ？)
(…言わせないでよ、ばか)
・
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凛(プロフ) - ロケットさん» ロケットさん´`*お返事遅くなって申し訳ないです(T＿T)この作品もいつか更新できたらと思いますのでその時はよろしくお願いします！ (2019年9月16日 16時) (
レス) id: 9e717ea10a (このIDを非表示/違反報告)
ロケット - ( ﾟ∀ﾟ)･∵. ｸﾞﾊｯ!!最高でした！他の作品の投稿頑張ってください！ (2019年7月25日 21時) (レス) id: 90ba40770e (このIDを非表示/違反報告)
凛*.(プロフ) - 現在リクエストは受け付けておりません（ ; ; ）申し訳ないです...！ (2018年10月13日 0時) (レス) id: da5814e32d (このIDを非表示/違反報告)
みるく。 - この小説大好きです！リクエストなのですが、ファイターズ中島選手で、甘い系でお願いします！ (2018年9月29日 14時) (レス) id: 8cf90193ed (このIDを非表示/違反報告)
瞳(プロフ) - こんばんは！カープの鈴木選手が彼女にプロポーズする話をお願いします！事前にタナキクマルに相談し、プロポーズ時には影で見守っている部分も入れて下されば嬉しいです！ (2018年9月22日 20時) (レス) id: 10d7566248 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛*
| 作者ホームページ：https://twitter.com/j2hi_ve
作成日時：2018年1月21日 16時
