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Aside
腰を彼に抱き寄せられ、左手で頭を支えられている。顔は私の左耳まで近づく。
はたから見たらキスしているようにしか見えない。
「……はな…」
「あんまり動かない方がいいんじゃない。目立つよ」
会場では華やかな音楽が流れており、私たちのことなんて誰も見ていない。
オビが女性たちに囲まれながら、こちらをしかめっ面で見ているのが影から見える。
良かった。
そんなことに安堵していた私は
彼が左腕に隠して持っていたものに気づかなかった。
「君が、アルトリアから追放された人間がこんな所で人間様と同じ生活してていいわけないでしょ？」
その言葉と同時に、
首に何かを刺された。
「…いっっっ…」
「大丈夫。夜会をぶち壊すような事にはならないよ。君が死ぬのは36時間後、じわじわ苦しんでね。」
自分の息が荒くなるのが分かる
いま、何された？
何を打たれた？
死ぬ？怖い
死にたくない、嫌だ嫌だ
「…クラリネスに留まって、随分とお気楽に生活していたんだね。警戒心も無くなっちゃったの？
随分とまぁ簡単に引っかかってくれたもんだよ。誰かが助けてくれるとでも思ってたのかい？実際、君の護衛も私が君にこんなふしだらなことをしても駆け寄って来やしないじゃないか。
甘くなったな。アルトリア元第1部隊騎士さん。私はもっと凛々しくて残酷で冷酷な君が好きだったのに、こんな形でお別れとは残念だ。
このことを喋ったとして、夜会を壊してしまうのは君のプライドが許さないだろう？だから君は、明日不自然な毒死をするストーリーなんだよね。
アルトリアの命令では骨まで残すな！！とか言われたけど、流石に厳しいからさ。どうにか許してもらうよ。」
体勢を変えず、饒舌にペラペラ喋るカシオ。
その冷酷さに、久しぶりに母国を思い出す。
やっぱり私がだめだった。
ここの人達はとても優しい人たち。
だから私も助けてもらえる、気づいてもらえるって勘違いしてた。
「…おっと、あまりにお美しかったもので…初めてあった女性に失礼なことをしてしまいました…この無礼をお許しください」
ニコリと笑う顔には恐怖しか感じなかった。
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こは(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます！更新スピードにムラがありますが最後までお付き合い頂けると幸いです！頑張ります(><) (2022年6月23日 22時) (
レス) id: d653e5444e (このIDを非表示/違反報告)
まる - 続きが楽しみです！ (2022年6月22日 21時) (レス) @page15 id: c65661da50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こは | 作成日時：2022年6月18日 0時
