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オビside










主の業務も終わり、A嬢も大きな怪我はなく済んだので、無事みんなで夕食を囲むことになった。










なんだかんだ、A嬢が来てからみんなで夕食は初めてだった。









「じゃあ、今更だが、Aの歓迎に!!」









「かんぱーい!!!」









主の掛け声でグラスを重ねる。












「……っおお!主、この酒結構辛口ですね、うま」










「それはお前専用だ」











「これ、美味しい…!前も食べてみて!」











「白雪、ゼンの口に運んであげたら?」










「ばっ、木々やめろよ!」











俺たちはいつも通りワイワイと騒いで居るが、一向に手が進まないA嬢。












「A嬢、どうした?食べないの?」













『いや、なんというか、こんなみんなで囲んでお喋りしながら食べる食事とか、初めてだから……嬉しくてさ』












素直なA嬢の言葉と顔に、お嬢さんと木々嬢がグイグイ皿を近づける。










「A!これも食べて」











「こっちも。オビとずっといたら体力使うでしょう」












「これも飲めよ!今日は歓迎会なんだから!」











「おい!お前ら落ち着け!」











ガヤガヤし始めた主立ちを見て、A嬢は笑った。













「A嬢、やっと気兼ねなく笑えるようになったね」













『うん、楽しいよ、私。』











______




小一時間後……




「あー…旦那ぁ、主とお嬢さん、もう限界っすよ」










「そうだな…2人ともだいぶきてるな」










「じゃあ、白雪のことは私が」












旦那が主を、木々嬢がお嬢さんを部屋まで送り届ける
またしても2人きりになった。










が、随分と物静かなA嬢












「…おーい、起きてる?A嬢…」











『あ?』










「え?」









結構ドスの聞いた声が聞こえた。









『おいオビ、聞けよ、あのな、私はなぁ、
いますっっっっごい幸せなんだよ!!!!』









俺の腕を掴み、一緒に拳を上げる真っ赤な顔をしたA嬢。









『でもさぁ、やっぱり不安なんだよ毎日毎日、
こんな楽しいところあんなクソみたいな国に壊されたらどうしよう、私のせいでみんなが巻き込まれたらどうしようって』








「あの、A嬢、落ち着こう。お水飲もうか」








…A嬢、ずいぶんと酒癖が悪いらしい

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こは(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます!更新スピードにムラがありますが最後までお付き合い頂けると幸いです!頑張ります(><) (2022年6月23日 22時) (レス) id: d653e5444e (このIDを非表示/違反報告)
まる - 続きが楽しみです! (2022年6月22日 21時) (レス) @page15 id: c65661da50 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こは | 作成日時:2022年6月18日 0時

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