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Aside
陛下の部屋に通され、陛下が座ったのを確認し、話を始める。
私は話さなくていいと言われた経緯も洗いざらい話した。
他国とは言え陛下に協力をお願いされたら流石に折れる。
…この国につけば、アルトリアに残された兄を助けることが出来るかもしれない。
そんな考えも芽生えていた。
「…やはり、あの国には裏があったな。掘ればまだ出てくるだろう。」
『はい、酷く残虐非道で、出来れば口にしたくないほどです。』
「まぁ、いずれはなしては貰おう。
…だが、協力してもらうにあたり、君には新しい居場所が必要だね?A。」
『居場所…ですか。』
「君をいつまでも客人として迎え入れていたら不思議がられるだろうし、おってきている兵に顔を見られる可能性だってある。」
「そうだな…騎士だった君は………」
その時、部屋がノックされる。
「イザナ陛下、ゼン殿下がお見えになられました。」
「通してくれ」
「ちょうどいい所に来た。伝令役から話は聞いているだろう?ゼン」
ゼン殿下が小さく頷くと、陛下は笑って話し出した。
「話が早い。彼女には、アルトリアに着いての情報提供に協力してもらう。そのために、彼女に居場所をやろうと思うのだが、ゼン、お前の騎士の見習いということにしたいのだが、良いか?」
「騎士の見習い、ということは、オビの見習いと言うことでしょうか?」
「そうなるな」
驚いた顔をするゼン殿下の背中を側近の男性が軽く叩く。
「それに、考えたくはないが、もしAがゼンになにかしようとした場合、彼がそれを止めるだろうから。」
やはり、信用はされてない、か。
「私の近くの騎士に見習いさせるのも良かったが、立場上、出歩くことが多いからな。Aはあまり顔を見られては行けないだろう。」
「兄上…」
「承知致しました。」
なにか言おうとしたゼン殿下を遮り、オビが頭を下げる。
「とりあえず、今日は全員下がってくれ。後のことは兵に伝えておこう。」
私は距離を取りながら4人の後ろをついて行く。
「A」
部屋を出る直前、陛下に名を呼ばれる。
「君との出会いが良いものだと期待している」
そう笑う陛下に私は深く頭を下げて扉を閉めた。
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こは(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます!更新スピードにムラがありますが最後までお付き合い頂けると幸いです!頑張ります(><) (2022年6月23日 22時) (レス) id: d653e5444e (このIDを非表示/違反報告)
まる - 続きが楽しみです! (2022年6月22日 21時) (レス) @page15 id: c65661da50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こは | 作成日時:2022年6月18日 0時