98話 ページ8
.
あれから1週間後。
私とぴくとは外交に行くため手配された馬車に揺られていた。いつもだったらコウモリに変身して飛んで行くんだけど……あの事件の後にするのは無理かな、うん。確実に死ぬ。
今日の格好はと言うと、長袖で白のエレガントワンピースである。少し胸元が開きすぎな気がするけど可愛いから良しとしよう。
隣にいる彼は、仕事用の黒のスーツを着ているだけなのに顔がいいからか、気質溢れるというか…色気がやばいかなぁ。多分女性何人か殺られる。
pk「どうしたの？俺に何かついてる？」
『いや、今日はいつも以上に格好いいなぁって』
pk「……ほんっと、煽るのが上手いんだから…」
こちらを不思議そうな顔で覗き込んできたぴくとは、私の言葉を聞いて少し頬を赤くさせていた。可愛い〜とニヤニヤしていると、腕を引かれて彼の膝の上に乗せられる。
気づけばムスッとした顔が目の前にあり、なんとかして止めようとしても手遅れであった。せっかくメイドさんに化粧して貰ったのに…
そう思っても離してくれるわけがなく、彼が満足するまで付き合わされる。徐々に力が抜けていき、終わったあとはポスンッと身体を預ける形になった。
pk「っはぁ……あ、Aのグロス付いちゃった」
『化粧崩れた、最悪』
pk「もうすぐでまた離れちゃうんだから、充電として、ね？」
『1週間でたくさん充電したでしょ…』
pk「あんなので足りるわけないじゃん。まぁ、もうすぐで着くみたいだから今回はここまでにしとくけど」
そういった直後、馬車の扉が開かれて執事の人にエスコートされながら降りていく。
すると、向こう側から歓声が聞こえてきてふと視線を向ける。そこに居たのは紺色の軍服を着た鬱さんと、白色の軍服を着こなしたコネシマさんであった。
私の姿がバレないように髪色は黒にしてきたし大丈夫だよね？なんでそんなに私のことガン見してくる？
そんな焦った私を助けてくれたのは隣にいたぴくとで、彼らの視線から隠すように私の前に立ってくれる。
pk「ども〜2人ともお久しぶりっす！」
kn「ぴくとの兄貴、お久しぶりです！！」
ut「いやぁ、見ないうちにべっぴんさん隣に連れて羨ましい限りですわぁ〜」
pk「いいでしょ？仕事もできる有能なんで」
「「ええなぁ…！」」
……あれ。ここって私が知らなかっただけでもしかして知り合いな感じ？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 804人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小手鞠(プロフ) - wrwrメンバー尊すぎて一気読みしました、めちゃくちゃ面白いです……！無理のないペースで更新していただけたら幸いです。応援しています！ (2021年6月9日 22時) (
レス) id: 99c881a30b (このIDを非表示/違反報告)
案山子の色@Adomi-k - 最近来れてなかったですけど相変わらず神過ぎですね好きです((((snさん…そんなこと思ってたんですか()ヤバイ尊い(場違い)あー今後の展開気になrグフッ(吐血) (2021年6月1日 6時) (レス) id: cd28fe05cb (このIDを非表示/違反報告)
egao(えがお)(プロフ) - 久しぶりの更新！待ってsnさん、そんなこと思ってたのね。ほんとに無理 好き。 (2021年5月23日 21時) (レス) id: 3e3460a7ff (このIDを非表示/違反報告)
紅茶 - 面白くて一気読みしました!!!めっっっっっっっっちゃ続きが気になる(≧◇≦)投稿楽しみに待っています!!!!!頑張ってください。 (2021年4月28日 16時) (レス) id: d339aa15a0 (このIDを非表示/違反報告)
egao(えがお)(プロフ) - えtえt展開ｷﾀ━(ﾟ∀ﾟ)━!記憶ないは記憶ないでえtえtさが出てて好き(変態)でもなぁ、早く記憶戻って欲しい気持ちもある。これからが楽しみ！まる姉これからも頑張ってください！ (2021年4月19日 7時) (レス) id: 3e3460a7ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
