92話 ページ2
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撃たれたところがひどく熱い。
息を取り込むためにゆっくりと深呼吸をしようとするが、逆に咳き込んでしまい口からは血を吐き出してしまう。何が嫌で自分の血を味わわないといけないんだ…
gr「っ、A！！おい、大丈夫か！？」
『ｹﾞﾎｯ…これを見て、大丈夫と思えます…？』
gr「俺の血を飲めば、この怪我は治るんだろう。それなら……」
os「グルッペン。そんな事せえへんでええって」
背筋が凍るほどの冷たい声色。視線だけそちらを向ければ、オスマンさんとひとらんさんの2人がこちらに向かって来ていた。
ひとらんさんは先程来たのか、私の姿を捉えると目を見開いて足を止めてしまう。そして、左手に持っていた聖水の瓶を地面へと落とした。
ht「……マンちゃん、今回の吸血鬼ってもしかして…」
os「おん。そこに居るAちゃんやで」
ht「………」
ありえない。そんな言葉が顔に書かれてるほど彼は分かりやすく動揺している。
グルッペンさんはオスマンさんから私を庇うように立っていた。だが、先程血を貰ってしまったのもあって彼は貧血気味。すぐにでも倒れる寸前であろう。
『ほ、かの……人達は…？』
os「まだ来おへんよ。残念ながら、俺らが吸血鬼退治したって連絡してから来る作戦やからね〜」
『あー………もう、ダメですね…。なら、グルッペンさんを、今すぐ休ませてあげてください……』
gr「はぁ！？お前、正気なの＿」
ht「……ごめんね、グルッペン」
ひとらんさんはそう言うと、グルッペンさんの首元に麻酔薬を刺した。彼は最後の抵抗だったのか私の手を強く握り締めて、泣きそうな顔でそのまま瞳を閉じてしまう。
私は彼の手を外し、痛む部分を手で押さえながらふらふらとした足取りでオスマンさんの元へ自らの意思で向かう。
そばに居たひとらんさんが私に手を伸ばそうとするが、ぐっと我慢してその手は空中で止まっていた。
os「ふはっ味方が居らんなって不安やんなぁ。その顔、ストッパー外れまくってんちゃう？」
『っそうですね……四段階にしたから、今歩ける状態なんで、』
その言葉に2人の顔つきは変わり、警戒するように後ずさった。そりゃあそうだ。吸血鬼の四段階なんて普通理性が残らず暴れるだけなんだから。
助かるはずのないこの状況、最後にしたかったことをする位なら許してくれるよね。
『オスマンさん、私とお話しませんか？』
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小手鞠(プロフ) - wrwrメンバー尊すぎて一気読みしました、めちゃくちゃ面白いです……！無理のないペースで更新していただけたら幸いです。応援しています！ (2021年6月9日 22時) (
レス) id: 99c881a30b (このIDを非表示/違反報告)
案山子の色@Adomi-k - 最近来れてなかったですけど相変わらず神過ぎですね好きです((((snさん…そんなこと思ってたんですか()ヤバイ尊い(場違い)あー今後の展開気になrグフッ(吐血) (2021年6月1日 6時) (レス) id: cd28fe05cb (このIDを非表示/違反報告)
egao(えがお)(プロフ) - 久しぶりの更新！待ってsnさん、そんなこと思ってたのね。ほんとに無理 好き。 (2021年5月23日 21時) (レス) id: 3e3460a7ff (このIDを非表示/違反報告)
紅茶 - 面白くて一気読みしました!!!めっっっっっっっっちゃ続きが気になる(≧◇≦)投稿楽しみに待っています!!!!!頑張ってください。 (2021年4月28日 16時) (レス) id: d339aa15a0 (このIDを非表示/違反報告)
egao(えがお)(プロフ) - えtえt展開ｷﾀ━(ﾟ∀ﾟ)━!記憶ないは記憶ないでえtえtさが出てて好き(変態)でもなぁ、早く記憶戻って欲しい気持ちもある。これからが楽しみ！まる姉これからも頑張ってください！ (2021年4月19日 7時) (レス) id: 3e3460a7ff (このIDを非表示/違反報告)
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