60話 ページ15
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私が十字架を折ったことにより、効果が消えたことがわかったのかウィルバーはソファの後ろから出てきて赤い瞳を爛々とさせていた。
『じゃ、私たちはもう帰るから残りはウィルバーの好きにしていいよ』
wi「そうですね、早く鬱様を別の場所に移してくれると助かります。今のままだと、自制が効かないので、」
ka「…ﾋｯ、や、やだ！こっちに来ないで！！助けてください、鬱様！！」
隣にいる鬱さんはそんなカーナさんの声を聞こえないという様子で私の手を握るとそのままドアに向かってしまった。あんなことしといて今更助けを求めるとか無理に決まってるじゃん。
出ていった部屋からは、女性の叫び声と何かを食べる咀嚼音が聞こえた。前を歩く彼は軍人なだけあって気にする様子もなく私たちの荷物が置いてある部屋に着くとやっと目を合わせてくれた。
『鬱さん、体に異常とかはありませんか？』
ut「何言ってんねん。心配せなあかんのはAちゃんの方やろ。こんなに手が透けるまで無理して……」
『いいんです。鬱さんに何も無かったならよかった…』
そう言うと、彼は顔を歪ませて黙り込んでしまった。確かに十字架を折るのは苦労したし、あと少しで消えてしまいそうになったけど終わりよければすべてよしっていう言葉もあるくらいだ。この体も誰かの血を貰えば元に戻るからさほど心配するまでもない。
ut「……ほんま、ごめんな。」
『？？』
ut「俺な…あいつから選択肢を選ばれた時、頭の隅でAちゃんを見捨てるっていう考えがあったんよ。救いようない屑よな……Aちゃんは体を張ってまで助けてくれたのに、」
『大丈夫ですよ。鬱さんが屑だって言うのは皆さんから聞いてて知っていたので』
ut「あれ？結構グサグサ言うねんな」
『そして、何だかんだ優しくて仲間思いなのも知っていますから。私を助ける選択肢を選んでくれてとてもかっこよかったです。ありがとうございました』
鬱さんは陰気臭い顔から、少し照れたような表情で柔らかく笑っていた。いつも私には作り笑いしか見せてくれなかったのに、進歩したなぁ…。
ut「あ、そういえば……Aちゃんって吸血鬼なんやろ？」
『はい、この真っ赤な瞳通りですよ。』
ut「じゃあ…俺の血吸ってええから、Aちゃんの血も吸わせてや」
『は？』
−−− −−− −−−
更新遅れてほんとにすみません!!!
今日から沢山していきます泣
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egao(えがお)(プロフ) - おっとぉ？遂にですね！吸血鬼反対派への吸血鬼バレ！待ってました！！お？白い服に黒の蝶ネクタイ…次回はあの人登場なんですね( ＾ω＾)あと、夢主ちゃんに記憶喪失フラグ？？次回は今回とは違うドキドキだらけになる予感…？ (2021年2月28日 3時) (
レス) id: 3e3460a7ff (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ - はやく、osドロドロにしてほしいぃぃ…僕は永遠に待ってますからね！！ (2021年2月26日 20時) (レス) id: 50a29b0d71 (このIDを非表示/違反報告)
egao(えがお)(プロフ) - こねまるさん» ( ^o^)＜おっ楽しみにしてまーす(ﾆﾁｬｱ)。いやぁ、定期テスト終わりのこねまるさんの小説更新とか今日最高ですね！うん！今日もえtえtシーンが性癖にどストライク☆いつも更新お疲れ様です！ (2021年2月26日 16時) (レス) id: 3e3460a7ff (このIDを非表示/違反報告)
こねまる(プロフ) - ルアさん» コメントありがとうございます!!!(クソデカボイス)こんな拙い作品を楽しみにしてくれるなんて嬉しい限りです(TT) (2021年2月26日 16時) (レス) id: 02de4baf3e (このIDを非表示/違反報告)
こねまる(プロフ) - かみぶくろさん» コメントありがとうございます!!今日たくさん更新しますのでお楽しみに(^-^) (2021年2月26日 16時) (レス) id: 02de4baf3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こねまる | 作成日時：2020年12月2日 9時
