名前を呼んで answer ページ31
mm side
康二が居なくなった。
合鍵とメモ用紙を置いたまま
今までの日々が夢の中だったかのように
突然、この家から康二の痕跡が無くなった。
メメヘ
今まで俺に付き合ってくれてありがとうな？
でも、もう大丈夫。
メメはメメの好きな人と幸せになってね？
メモ用紙はクシャッと丸めて捨てた。
意味がわからない。
俺の好きな人って誰だよ？
お前しか居ないだろ！
携帯から康二の番号を探して電話をかける。
"おかけになった電話番号は…"
ッチ。
不在アナウンスが流れる途中で
電話を切って鍵と財布を持って家を出た。
今日はお互い別の仕事だし会えないだろうから
せめて康二が行きそうなところを探そうと思って
車を走らせた。
そう言えば、どんな時も康二は必ず電話に出てくれた。
メッセージだってこまめに送ってくれてたし
返事が遅い俺にも何も言わずに居てくれた。
掃除も洗濯も
気づけば全て綺麗にしてあったし
ご飯はいつもあったかかった。
なんで俺、気づかなかったんだろう。
それが当然の事の様に思えて
康二に甘えてしまってたんだろう。
きっと康二の事だから誰かと一緒に居ると思った。
涙脆くて、甘えん坊で誰からも好かれている康二を
迎えてくれる人なんて
山の様に居るから、
手当たり次第知り合いの家を訪ねた。
今日も仕事があるはずだから
そんなに遠くには行ってないはずだから
でもどこにも居なくて
2人でデートした所も全て探した。
初めて康二が告白してくれた所も
何度も想いを伝えてくれた康二と付き合う事になった所も
喧嘩しちゃった所も
2人でファンの子にバレて恥ずかしくて逃げちゃった所も探して
全部思い出の場所だ。
康二はいつだって笑ってて
でも、どこか寂しそうでもあった。
それってさ、俺に好きな人が居るって思ってたって事？
本当最悪。
俺、恋人にはいつも幸せでいて欲しいのに
たまたま通りかかった道で
見慣れた後ろ姿を見つけた。
「こー…」
康二の名前を呼ぼうとして慌てて飲み込む
街の中で康二の名前なんか呼んだら
大騒ぎになるだろう。
駆け寄って
「おい！」
と康二の肩を持って振り向かせた。
「メメ…「え！？メメじゃん！！！」」
振り向いた康二の声は
そばにいた女の子たちの声に掻き消された。
気を使ってるのか小声で
だけど明らかに興奮気味の女の子達には悪いけど
「康二…帰るよ。」
と手を引いた。
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Winter(プロフ) - みゆさん» コメントありがとうございます！該当箇所が分かり次第訂正させて頂きます！ありがとうございました！ (2022年5月12日 3時) (
レス) @page3 id: 5bab791344 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - はじめまして。失礼します。一番最初のお話の佐久間は俺の！ab×skの佐久間のところがふっかになってると思います。私はこの作品の好きなカップリングしか読んでいないけど、とても面白いと思ってます。これからも頑張ってください！ (2022年5月11日 11時) (レス) @page2 id: b1bef9f820 (このIDを非表示/違反報告)
Winter(プロフ) - めぐみみさん» コメント有難うございます！SnowManはみんなラブラブでほっこりしますよね！こちらこそ読んで頂いてありがとうございました！ (2022年3月12日 22時) (レス) @page40 id: 5bab791344 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみみ(プロフ) - さくの日、みやの日、話の内容は違ってもどちらもラブラブで読んでてほっこりしました！素敵なお話ありがとうございました！ (2022年3月12日 1時) (レス) id: 9896812b91 (このIDを非表示/違反報告)
Winter(プロフ) - 愛都さん» 亀更新なのに読んで頂いてとても嬉しいです！ありがとうございます！これからも皆さんに喜んでいただける様に頑張ります！ (2022年1月22日 21時) (レス) id: 5bab791344 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：winter | 作成日時：2021年7月5日 11時
