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朝から翔太を見てびっくりした。
顔色は悪いし
目の下は大きなクマ。
もともと線が細い身体は
ますます細くなってる。
だから、「休め」って言ったのに
俺の言葉なんて無視して自分の部署に行ってしまった。
はぁ…
俺も自分の部署で仕事してたんだけど…
どうしても翔太の事が気になって
様子を見に翔太の部署の近くを通った。
その時、たまたま顔を上げた翔太と目が合って
心臓が止まったかと思った。
真っ青な顔で眉間に皺を寄せて苦しそうな顔。
その顔が"助けて"って言ってる気がして
翔太の部署に入っていく。
「翔太！」
大声で入ってきた俺に
他の社員さん達が驚いてるのが分かる。
まぁ、翔太が恥ずかしがるから
会社では業務の話しかしないし
名前だって苗字で呼ぶように言われてる。
まさか俺らが幼馴染なんて誰も知らないだろう。
明らかにデスクの上でダルそうに項垂れてる翔太。
「翔太！翔太！分かる？涼太だよ！！」
意識が朦朧としてるのか
虚な翔太のほっぺを数回軽く叩く。
「りょ…った」
「そう！ほらおんぶするよ！」
俺の背中を見て
ゆっくり背負われにくる。
これ、完全に無意識だろうな…
普通だったら人前でこんな事絶対しないもんね。
周りは勝手に入ってきた俺にびっくりしてたけど
今は翔太の変貌ぶりに驚いてる。
俺よりずっと軽い翔太を背負って
「すみません。ちょっと休憩して来ます」
と声をかけて部署を抜け出して
休憩室に向かう。
休憩室のソファーに座って翔太を抱き抱えると
スースーと寝息が聞こえる。
本当は連れて帰りたいけど
そんな事したら翔太がキレるって知ってるから
せめて、ここで休ませてあげたい。
抱きしめたまま背中をリズム良く叩く。
どのくらい経ったのかモゾモゾと翔太が動き出す。
「翔太？」
声を掛ければ薄らと目が開いて
数秒俺の顔を見た後
ガバッと起き上がった。
「やべ！俺寝てた？仕事戻らないと…」
急いで俺の上から降りて
ジャケットの皺を伸ばす翔太の手を引いて
「翔太。翔太、倒れたんだよ？どうせ、俺が休めって言っても聞かないだろうから仕事は戻ってもいいけど、今日は俺ん家に泊まってね？翔太なら分かるでしょ？俺も翔太と同じくらい頑固な事。」
そこまで言うと仕方なく頷いてくれた。
翔太は恥ずかしがり屋さんだから
素直に人に甘えられないけど
そんな翔太の性格を誰よりも知ってるの
俺だからね？
とことん甘やかしますよ。
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Winter(プロフ) - めぐみみさん» 初めまして！コメントありがとうございます。あべさくの話を気に入ってもらえたみたいで嬉しいです！次回は移行するので少し更新が遅くなるかと思いますが、今後もよろしくお願いします！ (2021年6月28日 23時) (
レス) id: 5bab791344 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみみ(プロフ) - 初めまして。あべさくのお話のみですが、読ませて頂きました。どのお話も素敵ですが、千年続く恋が最初は切なくて最後に幸せになるっていうところがすごく好きだなと思いました！更新するのは大変だと思いますが、これからも頑張って下さいね。 (2021年6月28日 21時) (レス) id: c5a5d8f319 (このIDを非表示/違反報告)
Winter(プロフ) - シナモン党のチュロスさん» 初めまして！コメントありがとうございます！いわふかって独特の雰囲気ありますよね！あれ、好きです！亀更新かもしれませんが、これからもよろしくお願いします！ (2021年1月22日 15時) (レス) id: 5bab791344 (このIDを非表示/違反報告)
シナモン党のチュロス(プロフ) - 今回もいわふか最高です！今回初コメだと思うんですけど、なかなかコメントをしなくてすみません_(..)_ でも毎回読むたび面白いです！これからも頑張ってください。応援してます！ (2021年1月22日 12時) (レス) id: 0a35a9288e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：winter | 作成日時：2021年1月21日 22時
