夏祭り dt×nb ページ10
nb side(サラリーマンパロ)
"翔太、ごめん。仕事終わんない。行けそうにない。"
短いメッセージ。
分かってるよ。俺だって…
我儘だって分かってるけど…
朝は、仕事早く終わらせるって言ったじゃんとか
せっかくお揃いの浴衣買ったのにとか
毎年、花火は一緒に見る筈だったのにとか
どうしようもない事を考える。
本当は分かってる。
涼太が仕事急いで終わらせようとしてた事も
俺の為にお揃いの浴衣買ってきてくれた事も
約束なんてしてないのに毎年、花火大会に付き合ってくれる事も。
全部涼太の優しさに俺は甘やかされてるって事も。
もう、いいや。
俺、1人で花火見に行こう。
せっかく着せて貰った浴衣と下駄を履いて
街の中を歩く。
楽しそうな家族。
幸せそうなカップル
笑顔で過ごしている人達を見て
あっ…失敗した。と思った。
毎年、2人で来てたから
全然知らなかったけど
1人のお祭りってこんなに寂しいんだ。
〜・〜・〜・〜回想
「翔太？お祭り行かないの？」
お母さんがキッチンから顔を出す。
せっかく着せて貰った甚兵衛も
少しだけ多めに入れて貰ったお小遣いも
しっかり準備してるのに
一向に行こうとしない俺を不思議そうに見てる。
だって、涼太が来てない。
涼太が迎えにくるって言ったんだもん。
少しだけ不貞腐れる。
涼太遅すぎ！
その時、玄関から「翔太ぁ？」と涼太の声が聞こえた。
ウチのお母さんにも
「翔太とお祭り行ってきます。」
と言って手を繋ぐ涼太に
「涼太君と一緒なら安心ね」と笑うお母さん。
2人で仲良く手を繋いでお祭りに向かった。
近所の人達が
「おい！チビ達！これやるよ！」
とたこ焼きやらかき氷やらを次々と持たせてくれる。
結局、少しだけ多めに貰ったお小遣いは
使わずに両手いっぱいのご飯を抱えていた。
「翔太。こっち。それ、持ってあげるからあそこに座ろう？」
涼太もたくさん荷物持ってるのに
俺の荷物も持ってくれて
ベンチを指差す。
急いで座ろうと駆け出したところで
ドンッ
と人にぶつかって持ってたかき氷を落としてしまった。
「翔太、落としちゃったの？」
泣き出しそうな俺を覗き込んで
「イチゴ味だけど、こっち食べる？」
と少しだけ減ったかき氷をくれた。
ちょうどベンチに座ってかき氷を食べ始めると
花火が上がり始めて
すっごい感動したのを覚えてる。
その日から毎年、このお祭りは涼太と2人で来ている。
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Winter(プロフ) - るむぽさん» 全然、上手に書けなくてすみません。リクエストならいつでもいいですよー！いつも読んで頂いてありがとうございます！ (2020年10月18日 0時) (
レス) id: 5bab791344 (このIDを非表示/違反報告)
るむぽ(プロフ) - Winterさん» 書いていただきありがとうございました^^最高です！感動しました^^また今度リクエストお願いしてもいいですかね？ヒーローみたいに助ける阿部君がカッコよかったです^^ (2020年10月17日 23時) (レス) id: c44f20117a (このIDを非表示/違反報告)
るむぽ(プロフ) - Winterさん» わざわざありがとうございます。楽しみにしております。更新頑張ってください^^ (2020年10月15日 22時) (レス) id: c44f20117a (このIDを非表示/違反報告)
Winter(プロフ) - るむぽさん» 了解しました。希望に応えられるか分かりませんが、書かせていただきますね！今、別のお話を１つ書いてるのでそちらの後になると思いますので少しお待ち下さい！ (2020年10月15日 20時) (レス) id: 5bab791344 (このIDを非表示/違反報告)
るむぽ(プロフ) - Winterさん» 早速レスありがとうございます。そうですね、私も佐久間担なので受けであれば誰でもいいんですが…。でも、せっかくなのであべさくでお願いします^^ (2020年10月15日 18時) (レス) id: c44f20117a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：winter | 作成日時：2020年8月19日 18時
