宝物3【平野紫耀】 (ページ48)

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その後、フォーメーションが変わっていく中で紫耀と向かい合わせになった。

目が合った瞬間にニコッと笑ってくれて、口パクで「良かったな」って言ってくれた。

その笑顔にドキドキしながら、同じ口パクで「ありがとう」と返すと微笑み返してくれた。

ステージ衣装だとほんとに王子様みたいに見えるから、いつも以上にドキドキする。

それから他のメンバーと目が会うごとにみんな笑いかけてくれたり、頷いてくれたりしてずっと泣きそうなのを堪えるのに必死だった。

ステージを捌ける時に、ついに堪えきれなくなって涙が零れてしまった。暗転するとこまで耐えきれて良かった。
近くのファンの人には見えちゃったかなぁ？

裏に入った瞬間もうボロ泣き。涙は全然止まってくれなくて、泣きながらひとまず衣装替え。

マネージャーさんが嬉しそうな表情で冷やすものを持ってきてくれた。腫れないように目を冷やして、って。

マ「凄かったね！ペンラのオレンジ！！

A、良く耐えたよ！！頑張った頑張った。

1曲目ほんとに最高だったよ！！完璧！！」

「ありがと。びっくりしちゃった。

さすがにウルウルしてるのは隠せなかったー(笑)

声震えてなかった？？必死すぎて、もうあんま記憶ない……」

マ「大丈夫！ブレてなかった。ちゃんと歌えてたよ。」

衣「そのリアルな反応が良いんだから大丈夫！！

お客さんにも伝わってるはずだよ〜♪︎」

「そうだといいなぁ。」

出番がすぐ後じゃなくて、良かった。