稲荷崎の顔面国宝

第24話　命が惜しければ声をかけるな ページ26

そして日曜日、偶然会った銀と駅前に向かっていた。双子何だかんだで遅れてきそうだなー
ぼんやりそう思いながら銀と歩く
そして見えてきた駅





「……角名」

「なに？」

「……あれAちゃう？」






銀の指さしたところを見ると確かに俺らのマネージャーがいた
おいお前らAに声かけるとはいい度胸をお持ちだな





「双子あと何分？」

「5分言うてたで。先に俺らで助け行こか」

「そーね」







数メートル先のA目指して歩く
すると男共(2人)がAの腕を掴んだ
ハッ？なにあいつら誰に触ってんの処す

会話が聞こえる所まで近づいてきた
あとちょっと







『あの、だから！これから出かけるんです！』

「冷たいこと言わんでさ、俺らとお出かけしようや」

「一緒に行くやつらより楽しいと思うで？」








どっからくるんだよその自信は
そう思いながら俺たちは男2人の後ろに着くと大きめな声を出した








「Aお待たせ〜」

「遅くなってごめんな？」

「は？何………ヒッ」

「デカ………」







男たちは振り返って、俺らを見ると顔面蒼白
まあ身長そこそこ高いんで、すいませんね〜(いい笑顔)







「俺らのマネに何かようですか？」

「俺らが聞いとりますよ」

「いっや〜………」







ニコニコ笑顔で対応すると目をキョロキョロさせ始めた
まだ逃がさないよ、そろそろ来る頃だろうから。
するとナイスタイミングで俺らと反対の方からやって来る双子
この光景を見て理解したのか侑は厳つい顔になり、治はフゥーっと一息吐いた
来い双子







「すまん待たせたな！」

「………そんでコイツら、誰？」

「「ヒッ」」







双子の登場に男2人は縮こまる
行け行け〜！！








「まさか、俺らのマネに手ぇ出したとかじゃないよな？」

「そうやったら……分かっとるよな？」







ブルブルと怯える2人







「「すっ、すいませんでしたあああ！！！」」








一目散に逃げ出してしまった







「フン、俺らのマネに手ぇ出すからや」
「随分弱っちかったな」
「てかA来るの早くない？」
『楽しみで……』
「可愛ええなおい」








皆さん、うちのマネに手を出したらこうなるので、覚えておきましょう！因みに、テストに出ます(出ない)

第25話　顔面国宝実感→←第23話　合宿予定買い物計画

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す