17-2 待ち遠しい ページ37
チカ「さぁ、ヨンタン、何して遊ぶ？あ、そうだ、荷物の整理もしておかないとね。お部屋へ行こうか」
人懐っこいヨンタンは、チカの後ろをちょこちょこと着いてくる。
チカ「荷物、増えちゃったなぁ、どうしよう。ねぇ、ヨンタン、今日ね、ヨンタンのパパとデートなの、羨ましい？ヤキモチ妬かないでね、ふふっ」
ヨンタン相手に喋るのは、ほぼ独り言に近い。
マネージャーが迎えに来る時間はまだまだ先で、時間が過ぎるのが、いつもの何倍も遅く感じて、待ち遠しくて仕方ない。
随分早くから、出掛ける準備をしてリビングで音楽を聴いていたが、いつの間にかヨンタンと一緒にウトウトとしていた。
〜〜〜
TH「ヌナァ、お待たせ」
テヒョンが迎えに来た。
チカ(あれ？マネージャーじゃない)
JK「ヌナ、ヒョンより僕の方がいいでしょ」
なぜか、急にジョングクが現れた。
チカ(え？ジョングク？)
TH「ヌナ、僕よりジョングクの方がいいの？」
チカ「私はテヒョンのことが好きだよ」
JK「ヌナ、僕とキスしたよね。僕の方がヒョンより、カッコいいのになんで？」
チカ(え？自分でカッコいいって言った？)
チカ「ジョングク、何言ってるの。私の好きな人はテヒョンだよ」
テヒョンとジョングクは、悲しそうな顔をして、部屋から出て行く。
チカ「待って、なんでっ」
チカは、2人を引き止めようとするが…。
〜〜〜
ハッとして、目が覚める。
チカ「……は〜ぁっ……へんな夢みちゃった…」
うたた寝をしてしまったようだった。
チカ「あぁ、びっくりした」
チカは、うたた寝をすると、決まって変な夢を見る。
だが、ぼーっとしながら思った。
チカ(テヒョンにジョングクのこと話したら、心配ししそうだし、ジョングクにテヒョンのことを話したらショックだろうし。…んーっ、どうしたらいいかよく分かんないよ)
大きなため息をついた。
チカ「ん、ヨンタンも起きた？」
ヨンタンがムクッと起き上がり水を飲みに行った。
チカは、気分を変えようとスマホを手にして、音楽を変えた。
テヒョンのソロ曲を流す。
ギターから始まり、テヒョンの低音の甘い声が流れる。
チカ「…テヒョナ…早く会いたいな」
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作者名：happiness | 作成日時：2022年1月12日 0時
