僕の手を握って笑ってよ〜韓国編1〜【BTS】 (ページ19)

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宿舎から、リハーサル会場まではそれ程遠くなくて間もなく到着した。

日本のコンサートの時には何度も付き添っているので、スタッフやダンサーとも顔馴染みなチカは、挨拶に回っているとジョングクに手招きされた。

慌てて駆け寄ると、

JK「ヌナァ、ここで見てていいよ」

自分の隣の席を勧めるジョングク。

チカ「大丈夫、後ろの方で見るから」

仕事ではないと言ってもそんな目立つ場所には座るわけにいかない。

先に到着していたメンバー達は、ストレッチをしたりタブレットを見て動きの確認をしている。

チカ(すごいっ、リハーサルから見れるなんて幸せ。しかも、今日は仕事じゃないから、しっかり見れるし)

そう思って、始めのうちはリハーサル風景を楽しんでいたチカだったが、スタッフやマネージャー達の動きが気になり始める。

メンバー達も初めは、一生懸命見ているチカの姿を確認出来ていたが、いつの間にかスタッフに紛れて働き始めたチカを見つけて、皆笑ってしまった。

服装もスタッフそのもので全く違和感がない。

TH「ヌナァ、なんで働いてるの？(笑)」

チカ「あっ」

テヒョンに突っ込みを入れられ、とっさにマネージャーの影に隠れるチカ。

少し顔を出してメンバー達の様子を見る。

丁度休憩時間になり、テヒョンに連れ戻される。

TH「今日は、仕事しなくていいんだよ」

そう言って、椅子に座らせる。

チカ「一人だけじっとしてるのが気まずくて」

RM「今日、ここにいる人で給料つかないのはチカだけなんだよ(笑)」

ナムジュンの言う通りである。

チカ「大丈夫、お給料以上のものを見せて貰ってるから」

チカが目をキラキラさせてそう言うと、

JH「今日は、1番の見せ場のところだから超お得かも(笑)」

ホソクがそう言って笑わせる。

チカ「そう？じゃあ、もうちょっと働かないと…」

JM「いやぁ、今日は、サービスしときますよ〜」

JN「わぁ、市場で買い物してるみたいだよ」

YG「あぁ、おまけで大根つけとくよ〜、みたいな」

チカ「もう、何言ってるの？大根じゃ、比べ物にならないよ」

一番の見せ場と聞いて、休憩の後からは、しっかりとリハーサルを見学するチカだった。