一番の薬 ページ6
その日の夜。
チカ「食事持って来たよ〜」
TH「ありがと。一緒に食べるでしょ」
チカ「うん。でも、ご飯食べたらすぐ部屋に帰るね。まだ、やる事あるから」
TH「えぇ〜、すぐ？」
チカ「そんなこと言わないで。まだ、仕事が残ってるの、ごめんね」
TH「仕事なら仕方ないけどさ、LA来てから二人きりでいる時間少ないよね…」
そういいながら、テヒョンが身体のあちこちを掻いている。
チカ「テヒョン、痒いの？」
TH「うーん、ちょっとだけね」
「薬飲む？」
TH「ううん、これくらいなら大丈夫」
近頃、蕁麻疹に悩まされているテヒョン。
「テヒョン、食事が終わったら、ゆっくり休んで」
TH「チカといるのが一番の薬なんだけどな」
そう言って、腰に手を回され甘えた目つきで見つめられると、つい口角が上がってしまう。
長期の海外ツアーは、メンバーもチカも初めてでお互いに不安なことも多々ある。
「そう言われると、離れられないじゃない」
TH「なんかさ、こうやってご飯食べてると、日本でチカに告白した時のこと思い出すね」
「ふふっ、私も同じこと考えてた」
TH「そうだ、100日の記念日、簡単に済ませちゃったからさ…ツアーが終わったら、長期休暇だし二人で旅行でも行こうか？」
「え、旅行？うーん、行きたいけど…」
TH「心配？」
「…うん。それに部屋探しもしないといけないし」
TH「部屋？あぁ、そうか、宿舎にいるのはツアーが終わるまでって約束だったね。じゃあ、旅行と部屋探しと引越しね。二人で住めるとこにする？」
「それは、まだ早いかな。でも、テヒョナ…せっかくの長期休暇だから、のんびりするんじゃなかったの？」
TH「一ヵ月も休みがあるんだから、のんびり遊ぶし、のんびりチカと一緒に過ごしたい」
「ふふっ、そうなんだ。じゃあ、楽しみにしておくね」
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作者名：happiness | 作成日時：2022年10月9日 21時
