ラウンジにて ページ16
翌朝、空港のVIP用ラウンジ。
JM「ヌナ、飲み物何にする？」
JK「ヒョン、ヌナは朝はカフェオレだよ。そんなことも知らないの？」
JM「え、そうなの？なんでお前知ってるんだよ」
JK「朝は時間がないからカフェオレが朝ごはん代わりだっていつもヌナが言ってるじゃん」
「わぁ、ジョングク覚えててくれたの？」
JK「当たり前じゃん。ヌナのことなら、なんでも覚えてるよ」
さりげなくアピールして来るジョングク。
昨夜は、離れたところから顔を見ただけだった2人は、やっと近くでチカに会えたので、甲斐甲斐しく世話をしてくれていた。
メンバー達に取り囲まれるように座らされているチカ。
だが、チカがなぜメンバー達と一緒に、ラウンジにいるのかというと…。
TH「チカ、ビジネスクラスに空きが出てよかったね」
「んー。エコノミーでも大丈夫だったのに」
チカは向かい側に座るユンギの顔をチラチラと見ながら、ボヤいている。
TH「ユンギヒョンが心配してわざわざ手配してくれたのに、なんでそんなこと言うんだよ」
「だって、大した怪我じゃないのに申し訳ないっていうか…」
TH「でも、ビジネスクラスに乗るの初めてだって言ってたし、せっかくだからもっと喜んでもいいんじゃないの？」
昨夜からの世話で少し疲れ気味のテヒョンは、チカの隣に座り小言を言っていた。
JK「はい、お待たせ、カフェオレ。どうせなら、プライベートジェットの時に一緒に乗りたかったなぁ」
JM「そうだね」
食事を運んで来た二人も、韓国を出発する時に話していた記憶が甦る。
TH「あぁ、プライベートジェットなら、ベットもあるし、もっとくつろげたのにね」
YG「じゃあ、次はプライベートジェット貸し切るか？」
静かにコーヒーを飲んでいたユンギがサラッとそう言うとチカは慌てる。
「えっ、あぁっ、あの、ビジネスクラスで充分ですっ。…オッパ、ありがと」
ユンギは、少しニヤけて満足そう。
RM「初めからそう言えばいいのに」
JH「そうそう、ユンギヒョンの下敷きになったおかげでいい思い出来たと思って気楽に考えればいいよ」
JN「不幸中の幸いだな、ひゃひゃひゃっ」
「うん」
ラウンジにソクジンの甲高い笑い声が響いた。
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作者名：happiness | 作成日時：2022年10月9日 21時
