21 BADEND 残酷な運命 ページ21
｢.......っ｣
この瞬間私は倒れた
｢っどうした.......！？｣
｢こきゅ....ぅ.......が.......苦し.......ィ｣
まるで喘息の時のように呼吸が苦しくなる
手を見ると透けていた
もうお別れなのだと.......
分かった
｢.......しっかりしろっ！｣
ローさんは私を支えてくれる
呼吸を少しづつととなえながら、ゆっくりと話す
｢ローさんっ.....私現実世界でもローさんの事....好きだったんです....でもその好きは恋愛感情とかじゃ...なくて推しとしてでした....でも私、この世界に来て恋愛感情としてローさん.......私ローさんの事｣
｢俺から言わせろ｣
｢えっ？｣
｢好きだ.......A屋｣
そう言うとローさんは私をゆっくりと優しく抱きしめる
私はローさんの腕の中で薄れてく腕でローさんを精一杯抱きしめる
｢うああああああっ.......ﾋｯｸ.......帰りたくないっ｣
｢.....いくな｣
｢.......本当に愛してま.....したっローさんの事大.......好きで大好きで.......この世界のどこに居たって.......ローさんの事は愛し続けますっ！！｣
ローさんは何も言わず口付けをする
｢俺も.......A屋の事を愛してる｣
体は徐々に薄れていき意識も暗くなっていった
最後に見えたのはローさんの泣いている顔だ
やだっ.......ローさんと離れたくないっ
・
目が覚めると病室にいた
｢っ.......良かったっ.......ずっとAの事待ってた｣
母は泣きながら私を抱きしめた
私も母につられて泣く
病室には私を心配してくれたクラスメイトなどもいた
涙をふき｢.......ただいま｣
と呟くと皆｢おかえり｣と言ってくれた
1週間がたち私は退院しワンピースでの.......ローさんといた世界との記憶は薄れていく
小さなメモ帳にローさんとのことを書き綴りペリっと破く
そしてその数枚細かく書かれたメモをワンピースのローさんが描かれているシーンのページに挟む
忘れたくない
・
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七色(プロフ) - スノウさん» コメントありがとうございます！気に入ってもらえて嬉しいです！ (2020年11月11日 21時) (
レス) id: b502964144 (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - この話好きです！更新楽しみにしてます！ (2020年11月11日 20時) (レス) id: 4bf735c37e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七色 | 作成日時：2020年11月8日 16時
