共に堕ちたい (ページ1)

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朝、目が覚めるとスマホが点滅して光っている。
誰かからメッセージがきていた。

彼氏の翔からだった。
翔俺たち別れよう

翔とは合コンで知り合い、正直そんなに好きではなかったのに告白されて付き合った。

交際期間4ヵ月がこのメッセージで意図も簡単に
あっけなく終了した。

ヤバ。遅刻する。
急いでシャワーを浴びてメイクを済ませて着替えて早々と会社へ向かった。

会社のロビーについて慣れた手つきで入館証を通す。

この会社に入社してもう3年目。
だけど、春の人事異動ってやつ？で2ヵ月前から全く違う部署に移動になった。
元々いた部署はビルの5階だったのに
移動先の部署は18階。

自社ビルでありながらこんなに階数が違うと
全然知らない人だらけで最初は戸惑った。

なんてったって5階からの景色と違い
18階からの景色はとても綺麗。
いやーな残業もこの景色を見ると頑張らないとって
思えてしまうほど。

すっごい広いフロアで色んな部署が入っている。
それを簡単なパーテーションで区切られている。
あたしの部署は丁度窓際。
だから景色が本当によくみえる。