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信じていたものが ページ15

「どうかされました?」

「あ…すみません、な…東浜投手、いらっしゃいますか?」




お昼を食べようとサロンに行くと…入口で知らない女性がウロウロしていた。
首からちゃんと許可証が下がっていたので、関係者の方だろう…美人さんだー。肌綺麗…髪も綺麗。
綺麗にネイルされて…誰がどう見ても綺麗な女性だった。
巨さんに…ご用事があるんだ。




「多分、今お昼食べてると思います。何か御用でしょうか…?」

「話は通しているので、呼んでもらえますか?」




そう言われてサロンのドアを開ける。
なんか…凄く、嫌な予感が、する。
すぐに見つけた巨さんに声をかけると…



「あ、巨さん、お客さ「巨!久しぶり!」うわっ!」




後ろから押されて転んでしまった。
痛いし…恥ずかしい。



巨「Aちゃん、大丈夫って、おい!」

「巨に会いたくて…ここまで来ちゃった」

巨「ちょっと、離れてっ」




いまだ立てない私の目の前で…綺麗な女の人が巨さんに抱き付いていた。
吸い込んだ空気が冷たく感じた。音が聞こえなくなった。
手が震えてるのがわかった。




千「っ、Aちゃん!」

甲「大丈夫?痛い所ない?」

「…」

牧「…ここ離れよう」

巨「まって、俺もっ」

「巨、行かないでよ。私、巨とやり直したくてここに来たの。
それに私…別れたなんて思ってないから」

巨「っ…」

今「…早くAちゃん連れてって」




まっきーに半ば抱えられるようにサロンを後にした。




「っ…」

牧「やばい…なんか、呼吸が変かも」

千「医務室行こう。拓也、和子さん呼んできて」

甲「わかった!」




苦しくなった。涙が止まらなくなった。
理由なんてわからない。わからないけど…




また、一人になる気がした。







和「…今日は、ここにいていいから」

「…」

和「…Aちゃん」

「…はい」

和「…ゆっくり休んで」

「…和子さん」

和「ん?」

「私って…勘違いしすぎなんですよね」

和「っ…」

「優しさを勘違いして…自分だけだって思って…
本当に…いい大人なのに…何も理解してない。
だから…捨てられるんですね。なんか、納得しちゃいました」

和「Aちゃんっ…」

「すみません、少し休んだら行きますね。ありがとうございます」




和子さんに背を向けてベッドに潜る。
何してるんだろう。本当に自分は子どもだ。
こんなんだから…こんなんだから、



(幸せになれないんだ)

簡単に崩れる→←違う空の下で



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妙カマ - 久しぶりの更新とっても嬉しいです!毎回楽しみにしていますし、楽しく読ませていただいています! (2022年5月21日 8時) (レス) @page48 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - ガルちゃんの勘違いから始まりどうにか場を凌ごうとする通訳さんw 爆笑するグラさんを想像したらもう最高です(^^) (2022年4月10日 22時) (レス) @page45 id: 89596a4d56 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - ガルちゃんの勘違いと通訳さんの必死さが伝わって笑ってしまいました(笑)それに笑ってるグラ様もww最後には巨くんが爆弾を投下して、この後の展開も気になります☆ (2022年4月10日 21時) (レス) @page45 id: 5f3212ce6c (このIDを非表示/違反報告)
南海(プロフ) - はじめまして!!!更新ありがとうございます♪大好きなお話なので嬉しいです(*^^*)これからも頑張ってください☆彡 (2022年3月25日 23時) (レス) id: 46bd635445 (このIDを非表示/違反報告)
asa(プロフ) - ゆきさんこんばんは!更新ありがとうございます(*´∀`)ノいつでもかわいい広報ちゃんとかっこいい巨さん♡今シーズンも2人を見守り続けます!今後もゆきさんのペースで更新してくださいね! (2022年3月25日 20時) (レス) id: 4ab1746ea3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆき | 作成日時:2020年1月13日 20時

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