そろそろです ページ7
内川side
「このシーズンで唯一の心残りは、
巨とAちゃんが付き合わなかったことじゃな」
キャンプ最終日、ギータの一言。
確かに誰もが思っているだろう。
付き合わなくてよかった…
と思っている人も何人かおるけど。
松「で、張本人の巨は?」
福「あぁ、広報さんと話してましたよ」
松「ふーん。
あぁ、早く付き合ってくんないかな〜」
内「どうだろうな〜」
柳「あぁ、早く付き合ってくんないと、
つまらん!このままじゃと、つまらん!」
内「つまらんって…」
巨「何の話してるんすか?」
柳「うわ!巨!」
巨「人をお化けみたいに…」
柳「はぁ、なぁーいつになったら付き合うん?
むしろ、付き合う通り越して結婚か?!」
福「それはそれでありだな」
内「こらこら、外だけで盛り上がらない」
今の会話の流れで大体の状況を掴んだであろう、巨。
ため息をつきながら片付けの準備をしている。
柳「で、真面目にどうするん?」
巨「…ちゃんと考えてますよ」
柳「来シーズン中?」
巨「…シーズンは終わりましたけど、
今年は終わってないので」
柳「…?どういう意味なん?」
福「え、ちょっとまって…まじで!?」
松「お、ついにか!?」
柳「置いてかんといて!なになに!?」
巨「次に会った時は…
もしかしたら、ギータさんが望んでいる
関係になっているかもしれませんね」
そう言うと、目をキラキラさせて…
(というより、新しいおもちゃを見つけたみたいに)
嬉しそうにしたギータ。
巨はそんなギータを軽く流していた。
内「巨、決めたのか?」
巨「…はい」
内「そっか」
巨「色々ありがとうございました。
多分…これからもたくさん迷惑かけます」
内「いいよ。その一つ目の迷惑が、
残念会でなければ」
巨「…頑張ります」
そう言う巨は、まだ不安そうな顔だったけど、
何かを決意した…カッコいい顔になっていた。
Aちゃんがみたら、きっと悶えて息しなくなるだろうなー。
あぁ、ついにか。
結果はわかっているにしろ…
なんだか、少し寂しい。
でも、今一歩を踏み出そうとしている若鷹を応援しないわけがない。
内「よっし!頑張れよ!
いつでも内さんの相談室に来なさい」
巨「ありがとうございます」
内「付き合ったら、盛大に祝うぞ」
福「楽しそうっすね」
球団からもファンからも愛されている2人だから…
きっとこれからも大丈夫だろう。
(でも少し寂しい)
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作者名:ゆき | 作成日時:2019年3月12日 17時