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鷹と虎 ページ45

「この並びは…」

「…Aちゃん、大丈夫?」

「大丈夫、では…ないです」

「噂の広報ちゃんじゃん」

「鳥谷選手。は、初めまして。Aと申します」

鳥「始めまして。阪神の鳥谷です」

「存じております!
わ、和田さんどうしましょう。鳥谷選手が…」

和「うん、一回落ち着こうか」

鳥「…面白いっすね」

和「でしょ?」

「お二人の写真、よろしいですか?」




目の前には…和田さんと鳥谷選手が。
こんな奇跡みたいなことあるんだ。


野球界を引っ張ってきた、いや…
今も引っ張っているお二人が目の前にいる。

こんな贅沢なことはない。




「私、泣きそうです」

和「え、涙目だ。泣かないで」

鳥「…Aちゃん」

「っはい」

鳥「今日は、よろしくね」

「こちらこそ」

鳥「阪神の応援は結構凄いから」

「こっちも負けません」

和「…だね」

鳥「…あぁ、阪神に引き抜きたい」

「っ!?!?!?」

和「それはダメ。
俺の命がいくらあっても足りない」

鳥「ダメっすか?」

和「ダメ。Aちゃんはホークスの広報だから」

「今…幸せすぎて…何も考えられないです」

和「え、それは引き抜かれかけてる事?
どういう事?それによっては報告しないと」

鳥「報告って…いつでもおいで」

「っ…やっぱり、カッコいいです」

和「あぁ…誰も見てないよね」





やっぱり、鳥谷選手はカッコいい。
プレースタイルも何もかもが。
憧れの野球選手…ずっと見ていたい…2人とも。




「うぅ…」

和「え、今度は泣くの?」

「お二人とも、ずっといてくださいっ」

鳥「…和田さん愛されてますね」

和「俺がっていうか…ホークスがね」

鳥「どうですかね」

「お二人ともあと10年は…続けてほしいです」

鳥「よぼよぼだよ」

和「俺ももう球届かないかも」

「ダメです!ずっとです!」

鳥「…Aちゃんは、野球好き?」

「はい!」

鳥「…その気持ち忘れないでね」




頭をポンとしてもらった。
頭の中は真っ白で。



和「そこまで…。
これ以上は本当に俺の責任になる」

鳥「やっぱり、ホークス面白いっすね」



じゃ、また。

と言って、鳥谷さんは、ベンチに戻っていった。




和「鳥谷と話せて楽しかった?」

「はい!素晴らしい野球選手とお話しできました」

和「…俺、今日頑張るね」

「ちゃんと見てます!」



球界を背負っているお二人の対決、


(瞬きなんかできません)

若鷹のアピール→←君との幸せ



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作者名:ゆき | 作成日時:2019年3月12日 17時

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