鷹の広報ちゃん.2 (ページ43)

今日:10 hit、昨日:37 hit、合計:331,763 hit

伝えた後は… ページ43

巨side

「Aちゃん…いい？」

「な、にをっ…」

「言葉にした方がいい？」

「だ、大丈夫です！
あの、私っ…その」

「…今、いい返事がもらえたら、
すぐにでもベッドに連れて行くよ」

「っ…」

「ダメなら…早く言って…。
今、俺…余裕ないから」

「あの、巨さん…」

「ん？」

「…私、スタイル良くなくて…」

「…」

「巨さんが…がっかり、するかもしれない」

「しないよ。
だって…大好きなAちゃんを抱けるんだから…
それ以外に幸せな事なんてないでしょ」

「っ…」

「…いい？」

「…は、い」

「…行こう」

いい年してバカだけど、すごい焦ってる。
すぐに寝室に行き、戸惑っているAちゃんを
ベッドに寝かす。

あれ、Aちゃんってこんなに小さかったっけ？

「巨さん、肘は…」

「Aを抱くのには問題ないよ」

「っ…」

「A…野球の事とか、怪我の事とか…
今は全部忘れて」

「…」

「俺の事だけ、考えて」

「巨さんっ」

「A…好きだよ、」

好きって気持ちがこんなに溢れたことはない。
何度名前を呼んだって呼ばれたって満たされない。

もっと触れたい。
もっと感じたい…。

そんな事ばかり考えて、
もっともっと好きになった。

小さいAちゃんを壊さないように、
辛い思いをさせないように…。

手を繋ぎながら…色んな所にキスをした。

「なおっ…さん」

「ん？」

「…巨さんっ…」

「どーしたの」

「ぎゅって、してください」

「っ…」

あぁ、こういう子だった。
そうだった…この子はずるいんだ。

こうやって、俺を…惑わせるんだ。

「なんどでも…俺から離れないでね」

「はいっ…」

「好きだよ、A…大好き」

愛してる。

そう伝えたけれど、きっと聞こえていないんだろうな。
まぁ、今はいいや。

また明日、起きたら伝えよう。
そしたら、真っ赤な顔をするAちゃんが見られる。

色んなAちゃんが見たい。

これから、まだまだ一緒にいる時間はある。
作る…俺がAちゃんの傍にいられるように。

ライバルは毎日増えているけれど、
絶対に誰にも譲らない。

こんな可愛いAちゃんを見られるのは…俺だけ。

なんでだろう、こんなに可愛くて、
愛おしくて離したくなくて、傍にいてほしくて…
あげたらきりがないくらいAちゃんが好き。

俺だって初めてだよ。

(こんなに人を好きになったのは)