１５３☆ ページ33
翔くんに手を引かれて着いた場所はホテルから歩いて5分もかからない大自然に囲まれた公園であろう場所。
木々にも雪が積もっているし、山際は薄っすら明るくなってるけどまだまだ薄暗いから周りの状況がよくわからない。
「ごめんね？こんな寒い中、こんな場所に連れてきて。」
翔くんは申し訳なさそうに小さく笑った。
「ううん。それはいいんだけど、ここでどなたかと待ち合わせ？」
「ううん。それも違うんだ…ごめんね？」
「え？どういう事…？プレゼントを頂きに来たんじゃ…？」
「うん…それはそう。」
「翔くん？私…ホントによくわからない。」
どれをどう繋げても理解できるような答えが出ない。
私の頭が悪いから？
「プレゼントがもらえるかはもうちょっと時間が経たないとわからないんだ。まぁ…最終的にはもらうけど。」
「そう…。それは翔くんが欲しいってお願いしたの？」
「うん…もうずっとね。」
「お願いすれば叶うよ？初詣のおみくじでそう書いてあったじゃない。」
「だね？」
翔くんは微笑んで頷き、チラリと時計を見た。
山際から太陽が顔を出し始め、翔くんの顔も朝日に照らされる。
その翔くんの背後で雪とは違う細かい無数の何かがキラキラと何かが朝日に反射して光輝いてる。
「…綺麗…。」
思わずそう溢してしまうほどの幻想的な光景。
「よかった…願ったかいがあった…。」
空を見上げた翔くんがポツリと呟き、私と視線を合わせた。
「うん？」
「このキラキラの正体…ダイヤモンドダストって言うんだ。様々な気候条件が重ならないと見られない貴重な現象なんだよ。」
「…そう…これが…。」
目に映る景色が本当にダイヤモンドのかけらが降ってきてるようにキラキラ虹色に輝いていて、自然が作り出す神秘的な美しさに、言葉も出ずにただただ見惚れるしかできない。
「これが見たかったの？プレゼントってこれ？」
運が良くないと見られない光景をお誕生日っていうタイミングで見られるって翔くんはどれだけの幸運を持ってるのか…。
でも特別な日にこの景色を見たい気持ちはよくわかる。
「うん…って言うか…。」
「ん？」
「ダイヤモンドダストの中いるAちゃんを見たかったんだ。」
「え？」
「想像通り…俺の元に天使が降り立ったみたいだ…。綺麗過ぎて言葉にならないよ。」
私と向き合った翔くんは私の両手をしっかりと握った。
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さとち(プロフ) - 最後までしょーちゃんを見届けさせてくれてありがとです(*´∀｀*)ロマンチストなしょーさんにぴったりなプロポーズシーン。きゅんきゅんしちゃいました。ヘタレくんが成長してく様子を見守れて幸せでした(^^) (2019年11月17日 8時) (
レス) id: 71c5d1241d (このIDを非表示/違反報告)
プリ(プロフ) - 完結おめでとうございます。私はヘタレてても優しくて少しずつでも頑張る翔くんが大好き。プロポーズのシーンもとっても素敵だった。素敵なお話しをありがとうございます。これからも楽しみしてます(^-^) (2019年11月10日 12時) (レス) id: cd103d13f3 (このIDを非表示/違反報告)
にのゆう(プロフ) - 完結お疲れさまでした。私はしおななさん大好きです(*´▽｀*) (2019年11月9日 12時) (レス) id: 36f104c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
すりおろし梨。(プロフ) - 終わった〜。あんなにヘタレだった翔くんが 花子さんに釣り合うべくカッコよく成長！ てか、まあ、初めから素材は完璧なんだからまあ当たり前か。多少ヘタレがまたかわいい（≧∇≦） こんなかわいいバカップルになれるなんて(//∇//)お互いに好きすぎていいなぁ〜 (2019年11月9日 11時) (レス) id: 285da43cef (このIDを非表示/違反報告)
あゆママ(プロフ) - 完結おめでとうございます！(*´∀｀)ヘタレな翔さんが成長していくのが楽しみでした。終わってしまうと寂しいですねぇ〜。歌は息子が大好きで、ピアノでよく弾いていたので知りました(笑)可愛い曲でこちらも好きになりました。また二宮さんのお話もお待ちしています！ (2019年11月9日 7時) (レス) id: ddbf446660 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2019年9月20日 15時
